猫は自由気ままで束縛されることを嫌うがゆえに、放し飼いにされていることが多い。とはいえ自由すぎるのも考えもののようだ。
タイのある飼い猫は3日間行方不明になったのち、首に借金を抱えた旨を伝える手紙をぶら下げて飼い主のもとへ帰宅した。『TheSmartLocal』『SAYS』などが伝えている。

タイに暮らすチェンさん(Chang Phueak/ช้างเผือก)が10月27日、Facebookに「3日ほど行方知らずになって、借金を抱えて帰ってきた猫 #猫の奴隷」と記して投稿した写真が話題となっている。

チェンさんの投稿には「なんて美しい顔なのかしら」と言葉を添えた3枚の猫の写真がある。1枚目は柱に寄り添うように佇む猫の写真だ。その表情は凛々しくとても美しい。



一見何の変哲もない普通の猫の写真だが、2枚目の猫の顔と首元がアップになった写真を見ると、その猫の首に赤い紐で段ボールの切れ端が括りつけられているのに気付く。どうやら飼い主のチェンさんにあてたメッセージのようだ。

そして3枚目の写真にはこのようなメッセージが書かれていた。

「あなたの猫がうちの店でジッとアジを見つめてたのよ、だからアジを3匹ほど与えてあげたわ。2番通路の“メイおばさん(Aunty May)”より」

どうやらこの猫、行方不明になっていた間にお店から魚を貰い、3匹のアジの代金を借金して帰ってきたのである。そう思うと、この猫のまったく悪気の感じられない表情がふてぶてしくも見えてくる。
チェンさんの付けたハッシュタグ「#猫の奴隷」にも納得だ。

さらにメッセージにはメイさんのお店の場所と電話番号も記されていた。チェンさんがその後どうしたのかは明かされていないが、おそらくメイおばさんに猫の食べたアジの代金を支払いに行ったことだろう。

このチェンさんの投稿を見た人からは「猫はきっと『ママ、僕の食べた分のお代を払っといて。本当においしかったよ。また行こうかな』って言ってるね、この顔は」「メイおばさんも猫も可愛すぎるわ!」「とてもかわいい! 私がこの子の食べるアジの料金を払ってあげたいわ!」「このメイおばさんは良い経営者だね。
猫に売りつけて、飼い主からお金を回収する良いセールスだ」など様々な声があがっている。

実は外出した猫が手紙を付けて帰ってくるのは珍しい話ではない。今年8月にはイギリスでおこぼれを狙ってレストランに通い詰めていた猫がスタッフによる飼い主宛てのメモで御用となった。また7月には外出から帰宅した猫の首に苦情の手紙が括り付けられ、その内容が論争を巻き起こしていた

画像は『SAYS 2020年11月2日付「Naughty Cat Goes Missing And Returns With Fish ‘Bill’ For Its Owner To Pay」(Image via ช้างเผือก(Facebook))』『ช้างเผือก 2020年10月27日付Facebook「หายไป 3วัน กลับมาพร้อมกับหนี้สิน」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)