
2019年に公開した米映画『ジョーカー』は、DCコミック『バットマン』の人気ヴィラン(悪役)ジョーカーの人生を描いた作品だ。トッド・フィリップス監督による同映画は大ヒットし、第92回アカデミー賞では同年最多となる11部門にノミネートされた。ジョーカーを演じたホアキン・フェニックス(46)は、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞などで最優秀主演男優賞を受賞した。
7000万ドル(約73億円)以下の予算で制作された『ジョーカー』は、10億ドル(約1040億円)の興行収入を記録。評論家から多くの高評価を得たものの、精神疾患を取り扱ったことについては賛否両論だった。
映画『セブン』などを世に送り出したデヴィッド・フィンチャー監督は、このほど『The Telegraph』のインタビューに応じ「スタジオは、10億ドルを稼ぎ出せない作品は制作したくないんだ」と明かすも、時には挑戦的な題材がサポートを得ることはあるとし、『ジョーカー』は『ダークナイト』の例があったからこそ制作にこぎつけることができたと示唆した。