
現地時間6日、英王室ウィリアム王子とキャサリン妃を乗せた「ロイヤル・トレイン」が、ロンドンのユーストン駅を出発した。パンデミックのさなか第一線に立って尽力を続ける人々に対し、国民を代表して感謝の意を伝える目的で幕を開けた今回の「ロイヤル・トレイン」ツアーでは、医療従事者や教師、児童、そして精神医療の専門家らを訪れる予定だ。
7日にスコットランドの首都エディンバラに到着した夫妻はまず、ニューブリッジの「Scottish Ambulance Service」を訪問。救急隊員やスタッフらとの面会では、肉体的・精神的に過酷な日々を強いられる彼らを労うとともにこれまでの感謝の気持ちを伝えた。次に夫妻は「Holy Trinity Church of England First School」を訪れ、医療従事者らの子供達のためにパンデミックのさなかも学校を開校し授業を続けた教師らと対面した。公式SNSでは、大勢の児童達と笑顔で交流する夫妻の姿も公開されている。
その後はマンチェスターにあるフードバンク「FareShare」を訪問したウィリアム王子とキャサリン妃。パンデミックの影響により利用者が2倍に増加したという同フードバンクは、マンチェスター周辺の学校やコミュニティーセンター、ホームレスシェルターを中心に食料を提供しており、ウィリアム王子は同地でボランティアに尽力するスタッフらに向けて次のようなスピーチを披露した。
「こちらを訪れ、直接あなた方とお話しして近況をうかがえたことを、心から嬉しく思います。」
「今年、素晴らしい活躍を見せてくださった英雄達のもとを訪れ、これまでの活動に対するお礼を伝えることが私とキャサリンにとって極めて重要であると感じていました。」
「あなた達は我が国を前進させ続けてくれているだけでなく、人間が持つ最も美しく優れた姿を見せてくれたことで、我々国民を温かい気持ちにさせてくれました。」
「ロイヤル・トレイン」ツアー初日から多忙なスケジュールをこなし、大勢の人々と交流を図ったウィリアム王子・キャサリン妃夫妻。“コロナ疲れ”を感じる余裕すらないほど緊迫した日々を過ごしてきた人々も、この日は夫妻との交流にさぞ励まされたことだろう。
ちなみに夫妻が今回の旅の手段として利用している「ロイヤル・トレイン」は通常、エリザベス女王とフィリップ王配、そしてチャールズ皇太子夫妻の4人のみが使用することができると言われる、英王室の専用列車である。ウィリアム王子はこれまで公務では使用したことがないとされ、キャサリン妃は王室入りから9年が経過しようとしている現在に至るまで一度も乗車したことがないと伝えられていたため、このたび夫妻がそろって「ロイヤル・トレイン」を利用したこともメディアの大きな注目を集めている。
なお今年3月に王室から離脱したメーガン妃は2018年6月、王室入り1か月未満というタイミングですでに「ロイヤル・トレイン」を利用済みだ。当時はエリザベス女王の公務に単独同行したことも話題をさらい、“異例の待遇”として大きく報じられた。
画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2020年12月7日付Instagram「The first stop on the #RoyalTrainTour is...Edinburgh」「Where to next?」「“Catherine and I felt it was extremely important to visit just some of the heroes that have emerged this year to thank you for all that you have done”.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)