フロリダ野生&エキゾチックアニマル保護・リハビリセンター(Florida Wildlife & Exotic Animal Sanctuary and Rehabilitation Center)のオーナーであるシェリー・ギリアムさん(Shellie Gilliam)は、写真家としての一面も持っており、フロリダ州オーランド北部のアポプカ湖で野生動物の姿を何度もカメラに収めてきた。
今月5日、シェリーさんはアポプカ湖で弱肉強食が覆される衝撃の瞬間に遭遇し、撮影に成功した。当時のことをシェリーさんは「食事中のアオサギを見つけた時、大きな魚かサイレン(ウナギに似たサイレン科に属する両生類)を食べていると思いました。撮影しようと思ってカメラでズームしてみると、それが子供のワニだったことに気付いたんです」と振り返る。
動画にはオオアオサギが口ばしを使い、ワニが動かなくなるまで首を突く様子が映っている。そして動かなくなると、器用にワニの位置を変えて頭から丸飲みを始めた。子ワニといえども尻尾まで含めると大きく、半分以上飲み込んでも口ばしからワニの尻尾が垂れ下がっている。オオアオサギはワニをくわえながら時折動きを止めており、飲み込むのに苦労しているようにも見える。
オオアオサギがワニを食べ終わるまで観察していたというシェリーさんは、「オオアオサギは数百メートル離れた場所で子ワニを捕まえた後、口ばしに挟んだまま飛んで近くに降り立ちました。
『National Geographic』によるとオオアオサギは魚を捕まえることが得意で、丸飲みにする習性があるという。魚以外にはネズミを捕食し、虫や小さな生き物を食べることもある。また今回は無事だったようだが、大きく長い魚を飲み込もうとして窒息死してしまうこともあるようだ。
ちなみに少し前には米メリーランド州で、サギに丸飲みされたウミヘビが反撃したという珍しい光景が捉えられていた。
画像は『NBC2 News 2020年12月11日付「Oh… my… gator… Florida blue heron eats baby alligator」』『Shellie Gilliam 2020年12月8日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)