米ケンタッキー州バーレン郡ボーリンググリーン在住のモニカさん(Monica)と夫のジョシュ・ポインターさん(Josh Poynter Poynter)は今年1月、中国からトレイ君(Trey、9)を養子に迎えた。
夫妻の息子であるタッグ君(Tag、6)は生後2日で重度の血友病Aと診断され、トレイ君も同じ病気を抱えていた。血友病とは遺伝子が関わる生まれつきの病気で、血を固めるための「血液凝固因子」が不足または欠乏している。関節内や筋肉内での出血が起こりやすく、患者は一生涯を通して予防療法などが必要になる。
モニカさんは「家族に血友病を患うものはおらず、血友病と聞いた時は驚きましたが、この病気は予防療法で重症化を防ぐことができるのです」と語り、トレイ君を養子にした理由をこう明かした。
「タッグが誕生した後はなかなか2人目ができず、養子をもらうことを考え始めました。そんな時、米国血友病財団(NHF)の雑誌『HemAware』で『血友病の家族が、中国から同じ病気の男の子を養子に迎えた』という記事を読んだのです。今から10年ほど前の中国では、血友病の子供は養子縁組の対象にならなかったこと、そのため血友病の孤児がたくさんいることも知りました。」