お笑いコンビハライチ岩井勇気は相方の澤部佑ほど人気がないことからいじけてしまい、開き直って相手を選ばず歯に衣着せぬ辛辣な言葉を浴びせる“腐り芸人”キャラとして注目を集めている。そのハライチ岩井が12月29日放送の『ゴッドタン 芸人マジ歌選手権』(テレビ東京系)に出場してテレビ業界をディスったところ、途中から相方やお笑いコンビ・流れ星が乱入して意外な展開を見せた。
収録現場にいた佐久間宣行プロデューサーによると「リハから揉めてた…」という。

『マジ歌選手権』で4番手に登場したハライチ・岩井勇気は、ひとしきり“腐り芸人”らしいコメントで腐り散らしていたところ、いきなり「ここまでが今までの俺です」と仕切り直した。最近は“腐り芸人”キャラのおかげでテレビ出演が増えてスタッフともコミュニケーションをとるようになり「『岩井のセンスいいよね』とか言ってもらえて、本当に感謝してます」という。そんな感謝の気持ちを歌にしたのが自作による楽曲『ありがとうテレビマン』である。

ポップな衣装を着てキレキレのダンスで笑顔を見せながら歌っていた岩井勇気だが、内容をよく聞いてみると「虫が好かないテレビマンにハマらねば、テレビで生き残れない」というテレビ業界をディスった歌で、しかもどんどん過激になっていく。

途中で審査員席にいた相方の澤部佑が堪りかねて乱入し「スタッフの悪口を言いすぎ!」、「そんなこと言ったら本当に仕事なくなるぞ」と諭すが、逆に岩井から「うるせえ! 台本読むだけのネタ受け取り師が!」と言い返されてしまう。
ハライチがこの夏、『あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~』(テレビ東京系)にゲスト出演した際、ネタを考える岩井が澤部に対して「漫才師ではなくてネタ受取師だ」と口にしたことがあり、それを蒸し返したのだ。

『マジ歌選手権』でその言葉が飛び出してしまい、2人とも黙りこくって険悪な雰囲気になったその時、「言いたいことがあるなら言えよ! コンビだろう!」と乱入したのが流れ星のちゅうえいとTAKIUE(瀧上伸一郎)だった。


流れ星と言えば、11月に『ゴッドタン』の「腐れ芸人セラピー」で悩める腐れ芸人ゲストとしてハライチ岩井ら芸人セラピストからアドバイスを受けた。しかし悩みが解決するどころか闇が深まり、コンビ仲の悪さが露呈したことが思い出される。

その流れ星から歌に乗せて「ハライチと流れ星 似たもの同士 飲みにでも行こうか」と呼びかけられるも、ハライチは「ぜったい嫌!」と声を揃えて拒否した。それによってコンビの絆がさらに深まったようである。


佐久間宣行プロデューサーはオンエア前に「岩井が曲が完成した後改めてオケを聴いて、本当に本当に嫌そうに『佐久間さん……この曲、俺踊った方がいいすよね……嫌だけど……踊った方がいい……嫌だけど……踊ります』って言い出した瞬間、今でも目に浮かびます」とツイートしており、その後オンエアを見て「リハから揉めてたけど、なんとか本番にこぎつけてよかったですww あと岩井の歌詞改めてすげえな!」と感心していた。

佐久間氏のいう「リハから揉めてた」理由が岩井のダンスなのか、楽曲の歌詞なのか、それとも流れ星のコンビ仲にあるのか分からない。ただ審査員のバナナマン・設楽統がハライチ岩井のステージを「もっとひどいものを見ると仲良くなる(んだな)」と評したように、ハライチにとっては流れ星とコラボしたことで「毒をもって毒を制す」のごとくよい結果に繋がったのではないか。

ちなみに佐久間氏のツイートには、視聴者から「岩井の歌唱力いつもすごいと思う」、「マジ揉め選手権だったんですね。岩井さん最高でした」、「『ネタ受け取り師』が出てきて笑ってしまった」、「おもろいっすw」、「腹痛いw」などの感想が寄せられていた。

画像2、3枚目は『流れ星 単独ライブツアー 2020年12月29日付Twitter「YouTubeの企画でお悩み募集をするらしいです」』『岩井勇気 ハライチ 2020年11月25日付Twitter「今日も花江くんと一緒だった」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)