
米フロリダ州マイアミ・デイド郡パルメット・ベイの住宅街を走る大きな戦車の姿が、多数の近隣住民により目撃された。閑静な住宅街に突然現れた戦車に、住民らは「軍事活動でもあるのか?」と困惑している。
撮影された動画には、エンジン音を轟かせ戦車が走る様子が映っている。戦車の上には人が乗っているシーンも捉えられており、ゲート付きの家の中へ入っていった。
「戦車を目撃した」という複数の問い合わせを受けたマイアミ・デイド郡警察は、次のようにコメントを発表した。
「調査したところ、軍の余剰廃品コレクターの所有物であることが判明しました。該当の車両は武装解除されているもので、撮影された動画は戦車を自宅まで運ぶ様子だったことが明らかになっています。」
後日パルメット・ベイの条例執行機関の職員が購入した男性宅を訪れ、1時間ほど調査を行った。今回の戦車には兵器としての機能が削除されており、所有に違法性が無いことを確認したという。しかしこの男性が戦車を移動させていた際に、カーブの部分で縁石のコンクリートを破壊したと報じられている。
30年近くパルメット・ベイに住んでいるというジョン・ゴンザレスさん(John Gonzalez)は「あの戦車が何も壊さずにカーブを曲がるなんて、まずあり得ないね。彼の目的は一体何なんだ。私達への脅しか、それともただの自慢か? おそらく見せびらかしたいだけなんだろうが、意見を投票できるなら絶対に反対に投じるよ」と不快感を示している。