
ブラジルのサンタカタリーナ州ラジェスにあるスーパーマーケット「Fort Atacadista」の駐車場で今月11日の午後、生後4か月の男児がショッピングカートのチャイルドシートに乗せられた状態で置き去りにされているのが見つかった。
男児を見かけた買い物客の男性が、近くに両親がいないことを不審に思ったようだ。男性は「誰が君をここに置いて行ったの? 今、警備員を呼んだからね。しかし物忘れの激しい君のパパとママはどこなのかな?」と男児に声をかけた。
男児は泣くこともなく、男性の問いかけに笑顔を見せていた。のちに警備員によって同スーパーマーケットの駐車場に警察官が駆けつけたが、その前に男児の両親が慌てた様子で駐車場に戻ってきた。
のちにこの夫婦は、警察に「買い物をした後に息子を車に乗せ忘れて家に帰ってしまった。息子がまだ駐車場にいると気づいて慌てて戻ってきた」と話していたそうだ。
警察では夫婦が十分に反省していると判断し、罪などは問わずにそのまま夫婦を男児と共に自宅に帰したとのことだ。一時的にひとりぼっちにされた男児だが、精神的にも安定した様子で特に問題も見られなかったという。