
昨年9月に自身のYouTubeチャンネルでドキュメンタリー『This Is Paris』を配信し、1990年代後半にユタ州の全寮制学校「Provo Canyon School」で受けた虐待経験を赤裸々に語ったパリス・ヒルトン(39)。同校では叩く、押さえつけるといった暴力に加え、一日じゅう大声で怒鳴られたり、人格を否定するような言葉を浴びせられるといった精神的拷問が絶え間なく続き、パリスは次第に心を蝕まれ、この壮絶な経験は彼女の心に深い傷跡を残した。
同校ではパニック発作を発症したり、「囚人になったような気分」で毎日を過ごしていたと語っていたパリスが、このほどそんな当時の状況を物語るショッキングな姿をInstagramに公開した。
「この写真は私が18歳の時に撮影されたもの。『Provo Canyon School』での恐ろしい経験を終えて自宅に戻った頃ね。目には苦悩が浮かんでいるのが分かるわ。(この学校での経験が)あまりにひどいトラウマになっていたから、私はあえて何事もなかったかのように振舞って、あのおぞましい記憶をブロックしようとしていた。」
そう綴られたメッセージとともに公開された写真には、暗澹とした表情を浮かべるパリスが写っている。心に深い闇を抱え、まるで魂まで吸い取られてしまったかのようなこれらの衝撃的な姿には
「本当にパリスなの?」
「目が死んでる」
「衝撃的すぎて言葉を失う」
「“生ける屍”のようで見るのが辛い」
「当時の虐待の壮絶さを物語っている」
など若きパリスの「Provo Canyon School」でのおぞましい虐待経験に同情を寄せるコメントが多数書き込まれた。
米『Fox News』は昨年9月、パリスのドキュメンタリー配信に先がけ、同校で同様の虐待を受けたという6人の元生徒に取材を敢行。そのうち3人はパリスと同時期に在校していたそうで、パリスの口から語られた虐待が実際に起こっていたことを証言しただけでなく、その事実を世界に発信したパリスを「ヒーロー」と称賛していた。「Provo Canyon School」側は「1971年に開校以来、2000年8月に経営陣が交代したため、それ以前の学校運営についてはコメントしかねる」と回答しているが、パリスは厳しい規律を課したり、精神的・身体的虐待によって生徒をコントロールするような学校は廃止されるべきであり、「世間にもその事実を広く知ってもらいたい。同じような体験に苦しむ子供や成人の代弁者になりたい」と語っており、この日のInstagramの投稿でも次のように記している。
「10代の頃の私が、大人の女性に成長した私を見たら、きっと心から誇りに思ってくれるだろうって、今この写真を見ながら感じているわ。状況を改善するために、そして私やたくさんの人達が経験した虐待に耐え忍ぶ子供達を救うために、私は勇気を出して声をあげる。」
画像は『Paris Hilton 2021年1月10日付Instagram「Beautiful day at home with my baby Princess Paris Jr rocking @MaisonValentino for @VogueMagazine.」、2021年1月21日付Instagram「These photos were taken when I was 18 and had recently came home from the horrible experiences I went through at #ProvoCanyonSchool.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)