イラク北部の農家の鶏舎で先月、卵の代わりに3匹の子ネコを温めるメンドリの姿がカメラで捉えられた。子ネコが成長すればきっと見ることはできないであろうほっこりした話題を『Bored Panda』などが伝えている。


イラク北部のクルド人自治区アルビールで農業を営むゴラン・エイ・サーチさん(Goran A Surchi)は先月中旬、鶏舎からネコの鳴き声がすることに気付いた。

「ネコがいるはずはないのに…。ニワトリに危険が迫っているのではないか」―そう思ったゴランさんは鶏舎に行ってみたが、ネコはどこにも見当たらない。しかしネコの声は、ゴランさんが飼っているメンドリの近くから聞こえてきたのだ。


不思議に思ったゴランさんはそっとメンドリに近づき、声の出所であるお腹をそっと持ち上げてみた。するとなんと、3匹の子ネコが次々と顔を出したのであった。



この時の様子を捉えた動画はTikTokに投稿されており、3匹がゴランさんを興味深そうに見つめていた。メンドリに温めてもらってずいぶん快適だったのか、3匹はなかなかお腹の下からは出てこようとはしないが、ゴランさんが1匹の子ネコの頭を撫でると、他の1匹がのっそりと姿を現した。


この動画には、「うちにもニワトリがいるけど、これはちょっと信じられないわ」「ネコが可愛い」「ネコだけでなくメンドリもきっと温かいのよ」「メンドリは子供の面倒をよくみるのよね」「ネコが成長した時が怖いわね」「子ネコは痩せているけど、大丈夫かしら」「母ネコはいったいどうしたのかしら?」「母ネコと離れ離れになってからあまり時間は経っていないはず」「この関係は長くは続かないね」といったコメントが寄せられた。

なお一部のメディアでは当初、「母ネコは近くの湖で溺死し、メンドリが3匹の孤児を温めていたようだ」と伝えていた。しかしこの動画が投稿された数日後、ゴランさんは母親と思われるネコのそばにうずくまる3匹の姿を捉え、TikTokに投稿した。

このパート2の動画には「これは母ネコよね?」「男性が母ネコを見つけてきたのかしら?」「母ネコは無事だったの? それとも全く違うネコかしら?」「どちらにしても子ネコにとっては良かったのよね」といった声があがったが、ゴランさんは詳細についての説明はしていない。


ちなみにブラジルでは昨年、メスの飼い犬が森林火災で孤児になった7匹のオポッサムを受け入れた。ただオポッサムの最大の敵は犬であるため、飼い主はオポッサムがメス犬と接触しないよう早い段階で引き離したそうだ。

画像は『Bored Panda 2021年3月30日付「A Guy Finds His Chicken Taking Care Of Three Orphaned Kittens And Captures It In A Viral Video」(Image credits: @goran.surchi)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)