体調不良が続く愛犬を動物病院に連れて行き手術を行うと、なんと胃の中に4足の靴下が入っていたことが判明した。これには獣医も面食らってしまったという。
『7NEWS.com.au』などが伝えた。

豪ニューサウスウェールズ州オレンジ市のある家で飼われているラブラドール・レトリバーの“モンティ(Monty、7)”は、よく遊びよく食べる元気な犬だ。しか今月初め頃から食欲がなくなり、体調が悪かったという。

心配した飼い主は、近くの動物病院「Canobolas Family Pet Hospital」にモンティを連れていった。担当獣医のローレン・スレイターさん(Lauren Slater)は「モンティは歯茎の色が悪く、腹部に膨満感が見られ相当弱っていました」と診察当時を振り返る。

原因を探るためにまず血液検査を行ってみると、モンティは貧血気味で血中タンパクの数値が低かった。
これは体のどこかで出血していることを意味するという。さらに電解質バランスも悪く、点滴治療が必要な状態だった。

翌朝、出血の出どころや原因を探るため、もう1人の獣医イーヴィーさん(Evie)と相談したうえで肝臓からの出血や腹部に腫瘍ができている可能性があると判断し、超音波検査を行うことにした。幸いにもこの検査で腫瘍は確認されなかった。

そして次の可能性として、腸に潰瘍や腫瘍または閉塞が起きているのではないかと推測した2人は、レントゲン検査で確認した。

撮影したレントゲン写真を確認してみると、腸はキレイに写っていたものの胃の中に、見慣れない影があったという。


モンティの貧血はさらに悪化しており、早いうちに原因を見つける必要があった。影の正体を特定するため、ローレンさんたちがモンティに麻酔をかけて内視鏡検査を行うと、胃の中にある影は腫瘍ではないと判明した。しかし何が胃の中に入っているのかは、この時点では分からなかった。


この異物を取り除くため、翌日にモンティは手術を受けることになった。ローレンさんは「モンティのお腹を開いてみると、そこには靴下が入っていたんですよ。しかも1足だけではなく、なんと4足も入っていたんです!」と当時の驚きを明かした。


4足もの靴下を飲み込んでしまったことで、モンティは胃や腸で出血を起こし、酷い貧血が起きてしまったのだ。

このニュースには「4足も食べてしまったの!?」「靴下なんて美味しくなかっただろうに」という声や、「可哀そうなモンティ。うちのラブラドール・レトリバーも昔、靴下を飲み込んで同じような状態になったよ」「うちのおバカな犬も寝袋の外袋を食べてしまったことがあるよ」といったコメントも届いており、食べ物ではない物を犬が飲み込んでしまう事故を多くの飼い主が経験しているようだ。

なお手術から24時間後、モンティは退院して自宅に戻ることができ、無事に元気を取り戻したという。

画像は『Canobolas Family Pet Hospital 2021年4月19日付Facebook「The handsome boy himself」、2021年4月19日付Facebook「Second view of the contrast xrays」、2021年4月19日付Facebook「All FOUR of Monty’s socks」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)