出川哲朗は、有吉弘行がお笑いコンビ・猿岩石時代に『進め!電波少年』(日本テレビ系)の海外ヒッチハイク企画で大ブレイクし、帰国後もアイドルのような人気ぶりだった頃から共演してきた。ある時『24時間テレビ』に出演していた有吉が放送中に寝てしまい、東野幸治から「なに寝てんだ!」と指摘されて「寝て何が悪い!」と口げんかになった。出川によると、東野は有吉が自分と同じような“狂気を潜ませた面白さ”を持っていると見抜いていたそうだが、その頃から有吉の人気が落ち始めて仕事がなくなったという。
人気低迷して仕事がなくなり地獄を見た有吉が毒舌キャラで復活した頃、一発ギャグで売り出してきたのが狩野英孝だった。このたび櫻井翔に“売れる芸人の見分け方”を聞かれて有吉弘行が「売れてるけどダメなやつはよく分かる」と答えたところ、狩野が復活したばかりの有吉と共演した時の経験を振り返った。
狩野は当時、有吉の言葉が正直過ぎて「何でそんなこと言うの」と驚いたそうだが、今思えば「それを最初に気づいてよかった」という。もし有吉に言われなかったら、調子に乗って「売れてるけどダメなやつ」になっていたと考えたからだ。そんな狩野英孝は2017年12月にAbemaSPECIALチャンネルで放送された『芸能義塾大学 #19』に講師として出演した際、有吉弘行と飲んだ時に「イジられ芸人と、イジる芸人は“50対50”の関係でどちらが上だとかない」と言われて「1つの笑いをゴールに皆で目指しているのだから“差がない”なんて、いつも僕には強めにいじってくるのに本当はなんて素晴らしい人だろう」と気づいたことを話していた。
ちなみに有吉弘行は、ダチョウ倶楽部や出川哲朗のようなリアクション芸人に憧れていたという。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)