現地時間5月31日に全仏オープンの棄権を表明した女子テニスの大坂なおみ選手(23)に対し、セリーナ・ウィリアムズ選手(39)がサポートの意を表明した。大坂は自身のSNSで選手に義務付けられた記者会見を拒否すると発表、数日後には2018年からうつ病で悩んでいることを告白した。


大坂なおみ選手が5月31日、自身のSNSで「今は大会や他の選手、そして私の健康のためにも、私が棄権するのがベストだと思います。そうすれば、皆がパリで行われているテニス試合に集中できるから」と綴り、全仏オープンを棄権することを発表した。

さらに、試合後の記者会見を拒否すると数日前に発表したことについて「私は気を散らす存在になりたいとは思わなかったし、私のタイミングが理想的でなかったことやメッセージが明確でなかったことを受け入れています」と述べた後、自身がうつ病であることを告白した。

「重要なことは、私はメンタルヘルスを矮小化したり、その言葉を軽々しく使ったりしないということです。実は2018年の全米オープン以降、長い間うつ病に悩まされており、その対処には本当に苦労しました。」


大坂は全仏オープン開始前の現地時間26日、自身のツイッターで「私は全仏オープンの間、試合後の記者会見に参加しません」と発表、その理由をこう述べていた。

「アスリートのメンタルヘルスに考慮しない人が多いと感じていましたが、記者会見を見たり参加するたびにそのことを実感します。
これまでと同じ質問を何度もされたり、疑念を抱かせるような質問をされることが多いのですが、私は自分を疑うような人々に気を許すつもりはありません。」

現地時間30日の試合で大坂は初勝利を収めたが、記者会見を拒否したことで15,000ドル(約165万円)の罰金が科せられた

2018年の全米オープンで対戦し大坂に敗れたセリーナ・ウィリアムズ選手は、31日の試合後の記者会見で「私が感じるのは、ナオミへの思いだけ。彼女にハグをしてあげたい。私もそのような状況にあったから」と述べ、大坂への強いサポートを表明した。

「私はナオミに同情している。誰もが同じというわけじゃない。
私は神経が図太いけれど、他の人達は繊細なのよ。人はそれぞれ違うし、物事への対処法も違う。彼女がやりたいように、彼女が考えられるベストの方法で対処させてあげればいい。私がただ一つ言えるのは、彼女はベストを尽くしていると思うということよ。」

その後セリーナは、多くの記者会見が「非常に困難なものだった」と明かし、そのことが彼女自身を「さらに強くしてくれた」と話した。

画像は『US Open 2021年2月18日付Instagram「So much respect」「First set」』『大坂なおみ 2021年5月31日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)