盲目の飼い主に寄り添うのが盲導犬であることに対し、耳の不自由な飼い主の生活をサポートするのが聴導犬の役目である。このほど火事をいち早く察知し、飼い主を救ったという聴導犬の活躍がイギリスより届いた。実際に燃えていたのは隣家だったが、早い段階で危険を感知して知らせたことで「素晴らしいヒーロー犬だ」と称賛の声が寄せられている。『The Mirror』などが伝えた。

英ノースヨークシャー州在住のカーステン・カーマイケルさん(Kirsten Carmichael、36)は2016年、メニエール病を発症したことが原因で両耳の聴力を失ってしまった。

それから2年後、音の聞こえない生活に不自由を感じていたカーステンさんは、アメリカン・コッカー・スパニエルとプードルを掛けあわせた犬種であるコッカプーで聴導犬の“ピクル(Pickle)”を迎えて一緒に暮らし始めた。聴導犬は電話や目覚まし時計などの音が鳴るとタッチして知らせてくれる、飼い主の生活をサポートする介助犬だ。

ある晩、ピクルは眠っていたカーステンさんのことをしきりに舐めたり鼻で突いたりして起こした。ピクルのその行為は、何か危険が迫っていることを示す合図だったという。

カーステンさんは「全ての部屋を一つずつ確認してみましたが、心配になるようなことは見当たりませんでした。それでもピクルは私をドアの方へ連れていこうとしていたので覗き穴から外を見てみると、隣の家から煙が出ているのが見えたんです」と当時を振り返る。