ウィル・スミスが第94回アカデミー賞授賞式の壇上でクリス・ロックを平手打ちしたことを受け、今後10年間アカデミー賞に関するすべてのイベントへの出席が禁じられた。アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーの理事会の決定に対し、ウィルは声明で「尊重し、受け入れます」と述べている。


ウィル・スミスは現地時間3月27日に米ロサンゼルスで開催したアカデミー賞受賞式のステージで、妻ジェイダ・ピンケット=スミスのショートヘアをジョークにしたプレゼンターのクリス・ロックを平手打ちした

その後ウィルは、ステージで騒動を起こしたことやクリスに対する正式な謝罪文を発表。4月1日にはアカデミー会員から辞任した

この事態を受け現地時間8日に米映画芸術科学アカデミーが理事会を開き、ウィルの処分について「2022年4月8日からの10年間、スミス氏がアカデミーのイベントやプログラムに出席することを許可しない」と決定したことを発表した。

対象となるのはオスカー授賞式を含むアカデミーのすべてのイベントで、ウィル本人が直接またはバーチャルで出席することを禁じるというものだ。

文書では平手打ちを受けたクリスに対し「尋常ではない状況でありながら、冷静さを保ったロック氏に深く感謝します」と述べた後、司会者やノミネート者、プレゼンターや受賞者などが放送中に優雅で落ち着いた態度であったことにも感謝の意を表した。


同日、ウィルは声明文を発表し「アカデミーの決定を尊重し、受け入れます」と伝えた。

アカデミー会長のデヴィッド・ルービン氏とCEOのドーン・ハドソン氏は米紙『The Washington Post』を通し、「我々のアカデミーファミリーへ」と宛てた声明文を発表した。

文書には「今回の式典は、スミス氏による有害で容認できない行為によって影が薄くなってしまった」と記され、「会場の状況に適切に対応できなかった」と謝罪した後、ステージで冷静さを保ったクリスへの謝意を示した。

そしてアカデミー理事会が決定したウィルへの処分について「我々が本日取った行動は、出演者とゲストの安全を守り、アカデミーの信頼を回復するという大きな目標への一歩です」と説明した。

最後には「この決定が、関係者や影響を受けたすべての人々にとっても、癒しと回復の時の始まりであることを願っています」と加えた。

ウィルはすでにアカデミー会員を辞任しているため、アカデミー賞の投票に参加することもできなくなった。
しかし映画『ドリームプラン(原題:King Richard)』の主演男優賞と今後の受賞資格は保持できるため、将来ノミネートされてトロフィーを獲得することは可能だ。
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)