ウィル・スミス(53)が動画を公開し、今年3月に開催したアカデミー賞授賞式での“ビンタ騒動”についての心情を初めて明かした。ウィルは平手打ちしたクリス・ロック(57)や、彼の母親と家族に対し、直接謝罪したいとの意思を述べた。

ウィル・スミスが現地時間29日、自身のSNSで動画を公開し、アカデミー賞授賞式で、クリス・ロックにビンタしたことについて沈黙を破った。ウィルは騒動後に謝罪文を公開していたが、自らがこの件について語るのは今回が初めてだ。

ウィルは今年3月27日、米ハリウッドのドルビー・シアターで開催した第94回アカデミー賞授賞式の壇上で、妻で女優のジェイダ・ピンケット=スミス(50)の髪型をジョークにしたプレゼンターのクリス・ロックに平手打ちをし、席に戻ったあとにもFワードを交えて彼を罵っていた。

新たに公開した動画では、白い野球帽とポロシャツ姿のウィルが登場し、「なぜ、受賞スピーチでクリス・ロックに謝らなかったのか」という質問にこう答えた。

「あの時点で、頭が真っ白になっていた。すべてが曖昧なんだ。クリスに連絡したけれど、彼はまだ話す準備ができていないとの返事が来た。その時が来れば、連絡をくれるだろう。クリス、僕は君に謝るつもりだ。僕の行動は許されるものではない。君が話す気になれば、僕はいつでもここにいる。」

ビンタ騒動後、クリスの母ローズ・ロックさんは米サウスカロライナ州の放送局『WIS-TV』のインタビューに応じ、「家族全員が叩かれたと感じた」と語っていた

ウィルはこの件に言及し、「クリスのお母さんにも謝りたい。彼女のインタビューを見たけど、あれは僕が気付かなかったことのひとつだった。あの瞬間にどれだけの人を傷つけたか、考えもしなかった」と語った。

また、クリスの弟でコメディアンのトニー・ロックは、ショーのステージで「俺達は不意打ちをするつもりだ!」とウィルを激しく非難していた

これに対しウィルは、「クリスの家族、特にトニー・ロックにも謝りたい。トニーとは素晴らしい友人関係にあったが、恐らく修復不可能だ」と述べた。

ウィルはここ3か月間、あの瞬間に起こったことの意味合いと複雑さを理解することに費やしてきたという。

「すべてを解明しようとは思わないが、みなさんに言えるのは、あの時の行動が正しかったと思う部分はないということだ。あれが無礼や侮辱の感情を処理する適切な方法だとは、全く考えていない。」

別の質問で「ジェイダは困惑した表情をした後、あなたに何かするように伝えたのですか?」と聞かれると、ウィルは「ノー。僕の経験とクリスとの歴史による、自分自身の選択だった。ジェイダに謝りたい。子供達や家族にも」と答えた。

そして授賞式にノミネートされた仲間達にも謝罪し、「人々をがっかりさせることは、僕にとって中心的なトラウマとなる。失望させることが大嫌いで、人々のイメージや印象に応えられなかったと思うと、心理的にも感情的にも傷つくんだ」と述べた。



(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)