コンプライアンスが厳しくなる昨今、お笑い界では容姿いじりが問題視され、先日は放送作家の辻井宏仁氏が番組の収録でハリセンを使ったところそのシーンがカットされたことをツイートして反響を呼んだ。局側がコンプライアンス違反と判断したらしい。
そんななか田村淳ロンドンブーツ1号2号)が俳優のいしだ壱成と対談して、コンプライアンスを巡る実情に斬り込んだ。

田村淳は2013年2月、Twitterで「子供もAV見ていいですかね?」という声に「『見ちゃダメだろ!』っとしか言えなくなった…コンプライアンスにがんじがらめの俺を許してくれ!」と答えていた。それから9年が過ぎ、YouTubeチャンネル「いしだ壱成 / Issei Ishida」で9月7日に公開した『#18【コラボ】祝!初コラボ!ロンブー淳さんに教わるテレビのコンプライアンス-前編-』で現状を赤裸々に語った。

コンプライアンスはもちろん大切だが、スポンサーへの配慮からテレビ局側が「法令遵守」をアピールするため自主規制による独自のルールを作り、さらにそれを逸脱しないように自主規制を重ねてルールが厳しくなっているという。田村淳はコンプライアンスそのものではなく独自のルールが厳しいため「それで苦しくなってる」と持論を展開。いしだ壱成が「いじるとかも制限されてきてる?」と踏み込むので、田村は「僕がやってる番組でも、容姿をいじることは完全に止めた」と吐露した。


6月23日には松竹芸能による『SHISHOU FES(師匠フェス)』の記者会見で容姿いじりが話題になり、薄毛の髪をなびかせてネタにする漫才師の海原はるかが「楽しいんです、吹かれてる喜び」とやる気を見せた。また6月29日放送のバラエティ番組『2分59秒』(テレビ朝日系)では、アインシュタイン・稲田直樹が「容姿をいじるのが良くないという空気がどんどん強くなっている」としながら「やりにくい部分もあるが、それで傷付く人が減るなら仕方ないことだ」と複雑な胸中を明かしていた。

田村淳が「本来はいじられる側も、いじられて仕事として成立してお金が発生する仕組みだった。本人はそれでいいのに周りが容姿いじりを批判するのでいじらないようにした」と話したところ、いしだ壱成はドラマや映画で以前のような「未成年がたばこを吸って車に乗って」といったシーンが撮れないことにたとえて「表現の幅がだんだん狭まってきてる感じがする」と嘆いた。さらに田村は「羽ばたける夢のある広い世界」なはずが「実はこんな狭いところで僕たちは表現してるんだ」と感じることについて「自主規制の連続が今の苦しい閉鎖的な状態を生んだ」ことを指摘した。

画像2枚目は『いしだ壱成 // Issei Ishida 2022年5月3日付Instagram「気分でちょいと髪切ったんだ」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)