英・エリザベス女王が現地時間8日に崩御したことが発表された。96歳だった。
女王は夏季休暇で滞在していたスコットランドのバルモラル城で、静かに息を引き取ったという。

バッキンガム宮殿が現地時間8日の午後6時30分に声明文を発表し、「女王は本日午後、バルモラルにて安らかに息を引き取りました」とエリザベス女王の訃報を伝えた。

女王の崩御に伴い、チャールズ皇太子が“チャールズ3世”として王位を継承し、カミラ夫人が王妃となる。そのため声明文では「国王と王妃は今夜バルモラルに留まり、明日ロンドンに戻る予定です」と述べている。

続いてチャールズ3世も声明文を発表し、「私の最愛の母である女王陛下の死は、私と家族全員にとって、最も悲しい瞬間です」と記し、こう続けた。

「我々は、大切な君主であり、とても愛されていた母の死を深く悼みます。
女王の喪失は国、王国、英連邦、そして世界中の無数の人々によって深く感じられることでしょう。」

そして「この喪に服し変化する時期に、女王が広く尊敬され、深い愛情を持たれていたことを知ることで、家族と私は慰められ、支えられていくでしょう」と加えた。

今後、英国と英連邦国は10日間にわたり喪に服すことになる。女王の棺は来週、ロイヤルトレインでロンドンに運ばれ、国葬前の4日間は国会議事堂(ウェストミンスター宮殿)のウェストミンスターホールに安置される。

国葬は今月19日にロンドンにあるウェストミンスター寺院で執り行われ、遺族をはじめ約2000人の各国の要人や首脳、元首などが参列する予定だ。

女王は1926年4月21日、ヨーク公アルバート王子(後のジョージ6世)と妻エリザベス妃(後のエリザベス皇太后)の長女エリザベス・アレクサンドラ・メアリーとして誕生した。

アルバート王子は国王ジョージ5世の次男であったため、長男のエドワードが国王になる予定だった。
しかしエドワードは離婚歴がある米国人ウォリス・シンプソンとの結婚を選び、即位からわずか325日で王位を捨てた。

そのためアルバート王子が“ジョージ6世”として国王に即位し、当時10歳のエリザベスが王位継承者第1位になった。

1952年2月6日にジョージ国王の崩御に伴い、25歳のエリザベスが王位を引き継いだ。1953年6月2日にはウェストミンスター寺院で戴冠式が行われ、英国史上6人目の女王に即位した。

1947年11月20日にはエディンバラ公フィリップ王配と結婚。その後、チャールズ皇太子、アン王女アンドルー王子エドワード王子の4人の子供達をもうけた。


1957年には初めてとなるテレビでのクリスマス演説を行い、今では何百万人もの人々が視聴する恒例行事となった。

今年は英国史上最長となる在位70周年を迎え、6月には「プラチナ・ジュビリー」の記念式典が開催されたばかりだった

女王は昨年10月に病院で一晩入院して予備検査を受けたあと、対面式の公務を何度もキャンセルするなど健康状態が懸念されていた。

その後も杖をついて公務を行うなどしていたが、最後の公務となったのは現地時間6日、バルモラル城で行った英国の新首相リズ・トラス氏の任命式だった

女王の死後、トラス氏は首相官邸前で会見を行い「女王エリザベス2世は、現代の英国の礎である。私達の国は、彼女の治世のもとで成長し、繁栄してきました。
イギリスが今日のような偉大な国になったのは、彼女のおかげです」と追悼の意を述べた。

画像は『The Royal Family 2022年9月8日付Instagram「The Queen died peacefully at Balmoral this afternoon.」「A statement from His Majesty The King:」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)