数年前から“犬猿の仲”と噂されていた伊集院光とフワちゃん。破天荒なキャラクターでお馴染みのフワちゃんの振る舞いが伊集院の怒りに触れ、共演NGになっているといわれていた。
しかし、その後2人は共演を果たし疑惑を払しょく。今月25日深夜に放送されたニッポン放送『フワちゃんのオールナイトニッポン0』(通常ANN0)では他局での生放送を終えたばかりの伊集院がスタジオにゲスト出演するほどの仲良しぶりをみせ、リスナーを驚かせている。

深夜3時からスタートしたフワちゃんの『ANN0』の放送中、突如「いじゅちゃんです」を連呼して楽しそうにゲスト出演した伊集院光。この日伊集院は1時~3時まで自身の冠番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)に出演しており、放送終了後急いで局に駆け付けたというから驚きだ。

かつて不仲が囁かれた2人。今ではすっかり仲良しのようだが、伊集院がフワちゃんに不快感を覚えたのがこの日出演していた『ANN』だ。フワちゃんが同番組のパーソナリティを初めて務めたのは2021年、当時新ブランドとして発表された『ANNX(クロス)』であったが、その際の「私ラジオ始めたら伊集院になっちゃうぜ」という調子に乗った発言が伊集院の心に突き刺さったのだ。

「これは俺、本音で初めて喋るけど」と当時の心境を振り返った伊集院。長らくラジオで活躍し“ラジオの帝王”とまで言われる彼だが、もともと躁鬱が激しく、ラジオのことで悩みが尽きなかったという。そんな中フワちゃんがいつものハイテンションで「私ラジオ始めたら伊集院になっちゃうぜ」と自身をネタにされたことで、「てめえ、なれるもんならなってみろよ!」「秒でなれよ!」と怒りが爆発したそう。その後自身の態度を反省したという伊集院であったが、それぞれの番組のファンが対立したり、たまたまテレビなどで共演がない時期が続いたりしたことで、そのままなんとなく“共演NG”のイメージがついてしまったというのが現実のようだ。

その“なんとなく”の雰囲気はテレビ局にも伝わっており、周囲が忖度を重ねた結果、本当に共演NGが周知の事実のようになっていたというから驚きだ。
もちろん実際はNGを出していないので、伊集院は「フワちゃん側がNGを出している」と勘違いしていたそう。フワちゃんも同様に思っていたというから、伊集院の言う通り「嘘から出たまこと」である。

その後、2人の仲をまったく気にしていなかったというバラエティ番組へ揃って出演したことで不仲説を払しょくした2人。放送中に語った不仲の真相は全カットされたそうだが、たった1回の共演がきっかけで以降番組出演が増えたそうで、それまでの“噂”がどれほど力を持っていたのかを考えさせられる。伊集院も「本当に難しいなって思うのは、なんか尾ひれがどんどんついてくじゃん」と語り、1つの事実が形を変えて影響力を増していく怖さを実感しているようであった。

そんな紆余曲折を経て交流を深めた2人。伊集院はフワちゃんから学ぶことも多いそうで、今回のラジオ出演も「TBS(ラジオ)終わってすぐここ(ニッポン放送)に来るのは一番ダメなやつなんだろうなあと思ったから、フワちゃん見習ってやろうと思って」と敢えて周囲を驚かせる行動をとったと語っている。「ラジオが息抜きの場」と語るフワちゃんに共感する一幕もあり、今ではすっかり同志のような関係に変化しているようだ。

画像は『フワちゃんのオールナイトニッポン0 2023年9月26日付X「#フワちゃん のオールナイトニッポン0」「このあと深夜3時から」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)
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