ウィリアム皇太子が、英国の秘密情報部「MI6」を極秘で訪問したことが明らかになった。「コート・サーキュラー(王室行事日報)」には訪問したことが翌日に掲載されたが、詳細については記されていないという。
英王室は古くから国家の安全保障サービスを支援しており、ウィリアム皇太子は過去に秘密情報部で3週間にわたる研修を経験したことがある。

ウィリアム皇太子が現地時間13日、「MI6」として知られる秘密情報部(secret intelligence service、SIS)の職員と面会したことが明らかになった。

英メディア『The Telegraph』が報じたところによると、皇太子の訪問は王室メンバーの公式行事を記録する「コート・サーキュラー」に記載されたという。

通常、王室メンバーの公務予定は「コート・サーキュラー」で事前に記載されるが、今回の訪問は前もって公表されず、翌14日に掲載された。そこには「ウェールズ公は本日午後、秘密情報部を訪問しました」と記されただけで、これ以上の詳細については明らかになっていない。

「MI6」は外国の機密情報を扱い、英国を外部の脅威から守る政府機関だ。
フィクションの世界では、映画『007』シリーズのスパイ、ジェームズ・ボンドが所属することで知られる情報機関の一つである。

ロンドンでは15日にチャールズ国王の公式誕生日祝賀祭「トゥルーピング・ザ・カラー」が行われるが、皇太子の訪問がイベントに関連するものかどうかは不明だ。

英王室には、古くから国家の安全保障サービスを支援するという長い伝統がある。そのためウィリアム皇太子は、過去にも何度か秘密情報部を訪問している。

2012年と2017年には、ウィリアム王子(以下、当時)とキャサリン妃(当時)が「MI6」の会合に参加した。

2019年には、ウィリアム王子が英国の各情報機関(MI5、MI6、GCHQ)でそれぞれ1週間にわたり働き、工作員や諜報員の重要な役割について理解を深めた。


当時、王子は情報機関での研修を終えるにあたり、このように語っていた。

「我が国の安全保障と諜報機関の内部で時間を過ごし、彼らが我々の国家安全保障に果たしている重要な貢献についてより深く理解することは、本当に謙虚な気持ちになる経験でした。」

「これらの機関では、日常的な背景を持つ人々が、私達の安全を守るために並外れた仕事をしています。彼らは極秘で働いており、しばしば家族や友人にさえ、その仕事や直面するストレスについて話すことができないのです。」

「彼らは比類なき愛国心と、この国の価値を守るための献身によって動かされているのです。我々は皆、彼らが困難で危険な仕事に就いていることに、深く感謝しなければなりません。」

ウィリアム王子は2021年にも秘密情報部を訪問しており、2022年2月にはロシアがウクライナに侵攻する数時間前に同様の訪問を行っていた。
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)