英ウェスト・ヨークシャーで先月20日、結婚式を挙げた新郎新婦にハプニングが起きた。指輪交換の際に結婚指輪を届ける大役を任されたフクロウが、出番の目前で指輪を持って大空に飛び立ってしまったのだ。
会場の建物の窓にとまったフクロウはエサにも興味を示さずジッとしており、最終的に約7時間も戻ってこなかったことを、英ニュースメディア『Hull Live』などが伝えた。

英ウェスト・ヨークシャー州ブラッドフォードを拠点に、“WY Artist Mouse”の名でアーティスト活動を行うカラム・ラッセルさん(Callum Russell、29)は先月20日、同州リーズの「カークストール修道院(Kirkstall Abbey)」で行われたアーティストイベントに参加していた。

午後1時頃、ランチに何を食べようかと考えながら歩いていたカラムさんは、何やら騒ぎが起きていることに気付いた。集まっていた人々の視線の先を見ると、修道院の窓辺に1羽の白いフクロウがいた。

実は当時、修道院の一画で結婚式が行われており、このフクロウが新郎新婦に結婚指輪を届ける役目を果たすはずだった。ところが、50人の出席者を前にして緊張してしまったのか、新郎新婦のところへ飛んで行かず、指輪を持ったまま大空へ飛び立ってしまった。

カラムさんは、当時のことを「ちょうど新郎新婦が指輪を交換する直前だったみたいですが、フクロウが修道院の上の方へ飛んでいってしまったんです」と振り返る。

カラムさんが撮影した動画には、中庭にいる数人が画面右側を見上げている様子が映っている。カメラがその視線の先を映すと、レンガ造りの建物の窓辺に白いフクロウの姿があった。束の間の自由を楽しんでいるのか、遠くを眺めて考え事をしているようにも見える。


現場にはプロの調教師がおり、鶏肉などのエサで呼び戻そうとしたが、フクロウは見向きもしなかった。せっかくの結婚式で予想外のハプニングが起きてしまい、新郎新婦はショックを受けていた様子だったが、別の鳥を使って結婚式が続行された。


それでもフクロウはお構いなしにのんびりと窓辺で寛いでおり、最終的に夜8時になってから指輪を持って戻ってきたそうだ。


カラムさんがこの動画をTikTokに投稿すると、多数のメディアに取り上げられ、「フクロウは賢いし、悪い前兆かもしれないよ」「ハリー・ポッターの見すぎだ」「ロマンチックなアイディアだけど、賢い選択ではないね」「鳥は飛ぶ生き物なんだから、よく考えてから実行すべき」「当然の結果すぎて面白い」などといった声が寄せられている。

ちなみに昨年7月、米ニューヨーク州で行われた結婚式では、新郎の介添人としてタキシードを着たラマが出席し、その場にいたフォトグラファーが「ラマのマスクを被った人間だと思った」と驚くほど溶け込んでいた。



画像は『WY Artist Mouse TikTok「#owl #wedding #fyp」』『New York Post 「A couple had an owl be the ringbearer at their wedding ― It flew away」(Callum Russell / SWNS)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)
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