ラブレターズは、結成2年目の2011年に『キングオブコント』で初の決勝進出を果たし、全国的に注目される存在となった。それ以降、毎年のように「優勝候補」として名前が挙がり、何度も決勝に進むも敗退した。しかし、コアなファンや芸人仲間からの支持を受けながら下積みを重ね、今年ようやく悲願の優勝を果たした。彼らを頂点に導くため応援し続けたファンや、ともに地下芸人として切磋琢磨してきた仲間たちは心からその栄光を喜んでいる。
26日深夜に放送された『ゴッドタン』(テレビ東京)の人気企画「第5回気づいちゃった発表会」では、ラブレターズが「賞レースの審査方法に文句言っていいのは俺たちだけ」と題して、特に印象的だった2014年大会の審査方法について語った。
彼らが初めて決勝に進出した2011年は、準決勝敗退者100名による無記名採点方式だったが、2014年の大会では決勝のファーストステージが「1対1」の対決形式に変更された。準決勝敗退者101名がどちらが面白かったかを投票するルールに基づき、ラブレターズと犬の心(2020年に解散)が対戦したが、結果は犬の心が94票、ラブレターズがわずか7票という圧倒的な差がついた。
塚本直毅は「犬の心さんが面白かったのは確かですが、僕らもそこまでスベったわけじゃない」と衝撃を受けた当時を回想し、「一年間必死に頑張って、決勝で7票しか得られないのは本当に地獄でした」と語った。さらにショックだったのは、楽屋に戻るとマネージャーがカーテンの陰に隠れており、その理由を尋ねると「恥ずかしい」と答え、そのまま生放送が続く中で「先に帰る」と途中で帰ってしまったことだった。
翌年の2015年からは、決勝の審査員がダウンタウン・松本人志、さまぁ~ず、バナナマンに一新された。
塚本によると、2023年から始まった賞レース『THE SECOND ~漫才トーナメント~』の第1回会議でも、ラブレターズが7票を取った場面が「審査方法で良くない例」としてVTRで流されたそうだ。『THE SECOND』の審査方式では、観客100人が「とても面白かった:3点」「面白かった:2点」「面白くなかった:1点」の3段階で評価し、一人最大3点を投票する仕組みが採用されている。
昨今、賞レースの審査方法や審査員への批判がネットで炎上することも多い中、ラブレターズは「賞レースは楽しんで、笑って見てほしい」と語り、賞レースがより良い形で楽しまれることを願っていた。
画像は『溜口佑太朗(ラブレターズ) Instagram「キングオブコント獲った!よし!」「頑張るぞ!」』より
(TechinsightJapan編集部 みやび)