最近の高速列車や飛行機には、座席付近にコンセントやUSBポートが設置されている。しかし海外で、これらの使用時には注意が必要なこともあるようだ。
このほどマレーシアの高速バスの車内で、スマートフォンを充電していた18歳の男性が感電により死亡した。同じバスの乗客によると、男性は口から泡を吹いていたという。マレーシアのニュースメディア『Harian Metro』などが報じた。

マレーシアで現地時間1日、ペナン州バターワースのペナン・セントラル・バスターミナルを出発し、クアラルンプールに向かう高速バスの車内で、乗客のモハマド・ヌール・アシマウィ・ジャスマディさん(Mohamad Nur Asymawi Jasmadi、18)が死亡した。

事故の対応をしたセベラン・ペライ・ウタラ地区警察(Seberang Perai Utara District Police)によると、モハマドさんは午後6時頃にバスに乗り、出発してから10分後に別の乗客がモハマドさんの悲鳴に気づき、運転手に知らせた。その際、モハマドさんは口から泡を吹いていたため、運転手はすぐに救急車を呼んだ。

しかし残念ながら、到着した救急隊により午後6時20分頃、モハマドさんは現場で死亡が確認された。後にモハマドさんの遺体は同州セベラン・ジャヤ病院に搬送され、検視が実施された。その結果、死因は感電死と特定され、警察は事件性のないものとして突然死と分類した。

同警察の署長補佐であるアヌアル・アブド・ラーマン氏(Anuar Abd Rahman)は現地時間2日、声明で「モハマドさんは左手の指に火傷があり、バスに備えられているコンセントでスマートフォンを充電中に感電したと思われる」と述べている。

さらにアヌアル氏は、モハマドさんが使用していた充電用ケーブルの端が熱で溶け、スマートフォンもかなり熱くなっていたと明かしている。この事故が報じられると、SNSでは「一体、何ボルトの致死電圧がバス内を流れているんだ?」「バス会社を明らかにしてほしい」といった声が上がっていた。


なおインドでは今年8月、垂れ下がった電線に触れてしまった少年2人が感電する事故が発生した。当時の様子は付近の監視カメラが映像で記録しており、そこには自転車に2人乗りした少年が電線に触れた直後、自転車ごと地面に倒れて炎が上がる様子が映っていた。

画像は『Harian Metro 「Remaja maut terkena renjatan elektrik ketika cas telefon dalam bas」(FOTO Ihsan Pembaca)』『Astro Awani 「Remaja maut terkena renjatan elektrik ketika cas telefon bimbit dalam bas ekspres」(Sinar Harian)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
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