北海道の1か月 11月の気温は次第に平年並みにの画像はこちら >>

向こう1か月は、11月の1週目までは気温が高く経過しますが、その後はほぼ平年並みに戻る見込みです。11月は2週目から「冬型の気圧配置」となる日が多くなりそうです。

気象台から発表された最新の1か月予報をもとに解説いたします。

明日(23日)は大雨 大荒れの天気の恐れ

明日は日本海を北上する低気圧からのびる前線が北海道を通過する見込みです。このため大気の状態が不安定となり、激しい雨の降る恐れがあります。明日午後6時までの24時間に降る雨の量は、太平洋側の多い所で150ミリに達する見込みです。また、沿岸を中心に風も強く、暴風となる所もあるでしょう。暴風に警戒し、大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水に十分注意して下さい。

1週目(10月24日~30日) 一時的に寒気が流れ込んで峠などで雪が

明日の雨のあとは寒気が一時的に流れ込みます。先週の15日ごろのように、標高の高い峠などを中心に雪の降る所がありそうです。風もやや強く、ふぶいて見通しの悪くなる恐れもあります。峠越えなどを予定されている方は十分に注意して下さい。前回と同じく、平地で雪となる可能性は低いですが、道北の内陸などでは雪のまじる可能性があるため路面状況の変化に注意が必要です。その後、寒気は長続きせず、再び気温は平年より高くなるでしょう。

2週目(10月31日~11月6日) 高気圧に覆われやすい

2週目は、高気圧に覆われやすい見込みです。例年に比べると寒気の流れ込みが弱く、日本海側は平年に比べて曇りや雨または雪の日が少なくなるでしょう。オホーツク海側では、天気は数日の周期で変わる見込みですが、平年に比べると晴れの日が多くなりそうです。太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多くなる見込みです。平均気温は各地とも平年より高いでしょう。

3~4週目(11月7日~) 冬型の気圧配置の日が多い

3週目以降は季節の歩みがぐっと進みそうです。

大陸方面に高気圧、オホーツク海方面に低気圧が位置する、西高東低の冬型の気圧配置となる日が多く、寒気が流れ込みやすくなる見込みです。平均気温もほぼ平年並みに戻り、冷え込む日が増えるでしょう。
冬型の気圧配置のとき、日本海側は寒気の吹き出しによる筋状の雲が流れ込みやすくなり、晴れたり雨が降ったりという天気となります。上空の寒気が強い日は雪もまじるでしょう。遅くともこの頃までにはタイヤ交換を済ませておいた方がよさそうです。逆に、太平洋側では東部を中心に晴れる日が多くなります。
しかし、晴れる日は夜から朝にかけて放射冷却現象が効きやすいため、内陸を中心に強い冷え込みとなります。朝晩は特にストーブが手放せなくなるでしょう。