10日は夕方から発達した雨雲や雷雲がかかり、滝のような雨が降った所もありました。
11日の午後も局地的に非常に激しい雨や雷雨があり、大雨になる恐れがあります。
関東地方に雨雲や雷雲発達
10日は、夕方から関東地方で雨雲や雷雲が発達し、栃木県大田原市では一時間に65.5ミリ、栃木県小山市では59.5ミリの非常に激しい雨を観測しました。
そのほか群馬県館林市で44.5ミリ、茨城県水戸市で37ミリなど、関東北部や内陸を中心にあちらこちらで、道路が短時間で川のようになるほどの雨が降り、雷が鳴った所もありました。
11日も午後は大雨の恐れ
10日の関東地方は、群馬県桐生市で34.9度、埼玉県さいたま市で34.5度、埼玉県熊谷市で33.8度まで気温が上がりました。一方、上空およそ5000メートルにはマイナス4度くらいの寒気が入りました。
一般に、地上と上空およそ5000メートルの気温が約40度ひらくと大気の状態が不安定になるとされており、10日の午後は『地上と上空との気温差』が大きくなったため、所々で雨雲や雷雲が発達しました。
11日の最高気温は東京都心と前橋市で32度、さいたま市で33度、水戸市で31度、横浜市、千葉市、宇都宮市で30度の予想で、厳しい暑さが続くでしょう。
上空には引き続き寒気が居座るため、11日も気温の上がる午後を中心に、急な激しい雨や雷雨に注意が必要です。特に群馬県や栃木県では、傘が全く役に立たないほどの非常に激しい雨が降るでしょう。
土砂災害、低い土地の浸水、川や用水路の増水に警戒して下さい。また、落雷や竜巻などの突風、ひょうにも注意が必要です。
夜の大雨には何をすべきか?
10日と同じように、11日も夜暗くなってから大雨になる可能性が十分にあります。
しかし、見通しが悪くなってから外に出て避難するのは、かえって危険です。路面の状態が分かりにくく、用水路やマンホールに足をとられて転倒する恐れがあります。
暗くなってからは自宅の高い所、できれば2階以上に避難する『垂直避難』が有効です。さらに、家の近くにがけや急な斜面が近くにある場合は、そこから離れた部屋に移動して下さい。
また、落雷によって停電する可能性もあります。あらかじめ外が明るいうちに、懐中電灯や携帯ラジオなどの防災グッズも準備しておきましょう。