今日1日、活動が活発な梅雨前線の影響で九州から東海を中心に大雨となっています。土砂災害や洪水災害の危険度が高まっている所があります。
九州で非常に激しい雨
今日7月1日、活動が活発な梅雨前線が西日本から東日本付近に延びています。九州から関東甲信にかけて雨雲がかかり、特に九州から東海にかけては所々に活発な雨雲がかかっています。
九州では非常に激しい雨の降った所もあります。福岡県宗像市で65.5ミリ(6時23分まで)と7月の1位の値を更新し、記録的な大雨となっています。大分県日田市でも65.0ミリ(11時13分まで)、福岡県八女市黒木町で60.5ミリ(10時58分まで)などと、所々で非常に激しい雨を観測しました。
滋賀県で土砂災害が発生 増水した河川も
これまでの大雨により滋賀県米原市の伊吹地区で今日午前10時ごろに土砂崩れが発生しました。また、増水している河川もあります。16時50分現在も九州北部を流れる筑後川水系の隈上川などで氾濫危険水位に達しています。
地盤が緩んでいる所や河川が増水している所があり、土砂災害や洪水災害の危険度が高まっています。危険な斜面や増水した河川には近づかないようにしてください。
明日2日にかけて大雨災害に厳重に警戒
明日2日(火)も梅雨前線は西日本から東日本付近に停滞するでしょう。九州から東海は断続的に雨が降り、雷を伴った非常に激しい雨(1時間50ミリ以上80ミリ未満)や激しい雨(1時間30ミリ以上50ミリ未満)が降りそうです。日本海側を中心にさらに雨量が多くなりそうで、24時間雨量は黄色の50ミリから100ミリに達する所もあるでしょう。関東甲信や北陸も朝晩を中心に雨が降りそうです。
3日(水)から4日(木)は梅雨前線が北上し、北陸から東北の日本海側を中心に警報級の大雨となる恐れがあります。
大雨が発生 とるべき対応は
大雨となっている場合は、安全を確保するために以下の点に注意してください。
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。