
最近の主な大雨災害の事例
実は、「大雨警報」や「大雨特別警報」は2種類ある
「大雨警報が発表されました。」といわれたら、どんなことに注意し、どんな行動をとろうとしますか。
早めに帰宅する?川に近づかない?「大雨警報が出ても、雨が降っていないから大丈夫」なんて考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
大雨による重大な土砂災害や浸水害が発生するおそれがあると予想したとき、気象庁は「大雨警報」を発表します。そして、さらに警報の発表基準をはるかに超える大雨が予想され、重大な災害の起こるおそれが著しく高まると「大雨特別警報」を発表します。
とはいえ、単に「雨に警戒しましょう」と言っても、雨が引き起こす災害はさまざまです。意外と知られていないのですが、大雨が予想されるとき、特に警戒したい災害ごとに警報は出し分けられています。大雨警報の種類には、「大雨警報(土砂災害)」と「大雨警報(浸水害)」の2種類があります。特別警報も同様です。
今後、万が一お住まいの地域に大雨警報が発表された際は、どちらがの大雨警報が発表されているのかを、ぜひ気をつけてみてみてください。
(※なお、「大雨注意報」は1種類です。また、「大雨警報(土砂災害、浸水害)」と両方出ることもあります。)
なお、土砂災害と浸水害では、とるべき防災行動や、発生しやすい場所がやや異なります。これらの違いを事前に知っておくと、万が一の時、スムーズに避難することができます。
各自治体が作っている「ハザードマップ」には、土砂災害用と浸水害用(※さらに洪水と内水氾濫用にわかれている場合もあり)でわけて作成されているものも多くあります。ぜひ、それぞれを見比べて、自分のいる場所のリスクの種類を把握しておきましょう。(※ハザードマップで危険地域に指定されていない場所でも、災害が発生しないわけではない点に注意しましょう。)