同大会2度決勝進出のシュワルツマンが準々決勝進出

現地10月21日、「ヨーロピアン・オープン」(ベルギー・アントワープ・ATP250)シングルス2回戦が行われ、第2シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン/世界ランク14位)は、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のアンディ・マレー(イギリス/同172位)と対戦。6-4、7-6(6)のストレートで勝利し、準々決勝進出を果たした。


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フランシス・ティアフォー(アメリカ/同48位)との1回戦、3時間45分の死闘を制して7-6(2)、6(7)-7、7-6(8)で勝利。ベンチで動けなくなるほど激しい試合をこなしてきているマレー。試合開始直後は、それを感じさせないプレーを見せる。

第1セット第4ゲーム、先にブレークしたのはマレー。ベースラインから早いタイミングで打っていき、ブレークチャンスをつかむと今度は下がってつないでミスを引き出してサービスを破る。
しかし、強打が冴えるシュワルツマンは第7ゲームでブレークバック。さらに4オールで迎えた第9ゲームで、広角にラリーを展開していってブレークに成功。6-4でセットを先取する。

第2セットは1ブレークずつ奪い合ってタイブレークへ。4本ずつミニブレークを奪い合って6オール、会場内に「さあ行こう!!」と声援が送られる中、マレーはワイドにサーブを打つ。クロスに帰ってきたリターンをダウン・ザ・ラインに流したが、これがわずかにオーバー。7-6とマッチポイントを迎えると、シュワルツマンは続くポイントでマレーのミスを引き出し、7-6(6)でストレート勝利を果たした。


「対戦できてうれしかった。初対戦だったが、アンディは復活してきていて、毎週のように良いプレーをし、動きも良くなっている。ロジャー(フェデラー)、ラファ(ナダル)、アンディ、そしてノバク(ジョコビッチ)を見て育った僕にとって、アンディはとても尊敬する選手だし、彼と対戦できることはとてもうれしいことなんだ」とオンコートで語ったシュワルツマン。さらに「この街と物語が大好きなんだよ。私が最高のテニスを始めた頃、ここで2度(2016年、2017年)も決勝に進出したことがあるので、私にとっては特別な都市。また、ここでは人々と一緒に楽しむことができる。何ヵ月も観客のいないところでプレーしていたので、特別な感じがするよ」と語って観客を盛り上げた。

敗れたマレーは記者会見で、「スポーツは結果がすべて。最高のプレーができない時でも、試合に勝たなければならない。この数ヵ月間、そういう勝利もあったが、思うように行かない」と語っている。

USオープンでベスト16、先週のATPマスターズ1000「BNPパリバ・オープン」でベスト8とまずまずの結果を残しているシュワルツマン。続く準決勝では、1回戦で西岡良仁(ミキハウス/世界ランク78位)を破ったマッケンジー・マクドナルド(アメリカ/同55位)と対戦する(初対戦)。
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