1月27日、全豪オープン、車いすテニス男子シングルス決勝で、2年ぶり11度目の全豪シングルス優勝、そしてグランドスラム通算47勝目(うちダブルス21勝)を決めた第1シードの国枝慎吾(ユニクロ/同1位)は、記者会見で「ファイナルセットでは、キャリア最高のテニスができた」「完全にゾーンに入っていたと思う」と試合を振り返った。
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素晴らしいゲームだった。今週、そして今朝の練習でも調子が悪かったけど、コートに入ったらすべてが変わった。ファイナルセットでは、キャリア最高のテニスができたと思う。とても驚いたし、自分がどうプレーしたのか、覚えていない(笑)」と会見冒頭に語った国枝。
改めて、その状態について問われると、「完全にゾーンに入ったと思う。それくらい自分自身の力以上のものが出た。ファイナルセットの5-1にした場面くらい、2本くらいバックのダウン・ザ・ラインを打って決まったけど、ああいう打ち方は練習でもしたことない(笑) ゾーンでないと打てないというのもあるので、そういったショットが2本入ったのは、ゾーンに入っていたんだなと思う」と説明。「あとで自分のプレーをビデオで確認したいと思います」と語った。
今回の優勝でグランドスラム通算47勝目。“通算50勝”について聞かれると、「そうありたい。まずは休みたいけど(笑)」と笑顔で答えた国枝。ところが、昨年の東京パラリンピック(金メダル)以降、「戦うということに自分の身を置くことにしんどさが増えている」と語るなど、モチベーションを維持することが難しくなっていると明かした。