「すべての子供が夢を見ることをやめてはいけない」

2月28日、新世界ランク1位となったダニール・メドベデフ(ロシア)が、SNSを更新。全豪オープン決勝後の言葉を引き合いに出して、「世界の平和、国と国との平和を願いたい」と反戦のメッセージを綴った。


【SNS】メドベデフが投稿したメッセージがこちら

ラファエル・ナダル(ナダル/同4位)に敗れた全豪オープン決勝。試合後の記者会見冒頭で、メドベデフは、テニスで大きな夢を見た若い子の物語について語り、「子供は夢を見るのをやめた。あの子は自分のためにプレーするんだ」と語っている。

28日に公開したSNSでメドベデフは、それが自身のことだと明かしている。
「みんなは、全豪オープン決勝の後に僕が言ったことを憶えているだろうか? あの話は、僕自身と僕の子供時代の夢についてだった。そして今日、僕は世界中のすべての子供たちを代表して話をしたいと思う。彼らは皆、夢を持っている。彼らの人生はまだ始まったばかりで、これからたくさんの素晴らしい経験が待っているだろう。初めて出会う友達、初めての感動、感じること、見ること、すべてが初めてだ。だから僕は、世界の平和、国と国との平和を願いたいんだ。子供たちは、生まれながらにして世界を内面的に信頼しており、人々や愛、安全や正義、人生のチャンスなど、あらゆるものを信じている。一緒になって、それが真実であることを示そう。
すべての子供が夢を見ることをやめてはいけないのだから」

もちろん、ロシアによるウクライナ侵攻について語ったものである。「すべての子供が夢を見ることをやめてはいけない」という言葉は、今まさにその危機が訪れている。

現地28日午後、ウクライナとロシアによる停戦交渉が始まると報道されている。なんとか合意してほしい。それは世界の誰もが思っている願いである。

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