ビッグ3同士による夢のカードの実現!!

5月31日、「全仏オープン」大会10日目、大注目は男子準々決勝の2試合。なんといっても前回優勝の第1シード、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)対過去13度優勝のラファエル・ナダル(スペイン/同5位)は見逃せない戦いになる。
また、優勝候補の一角と目される19歳、カルロス・アルカラス(スペイン/同6位)対第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)も楽しみな一戦だ。そして、本日から始まる車いすテニス、ジュニア女子ダブルスに日本人が登場する。

【表】“ジョコビッチ、ナダル、アルカラスが登場”全仏オープン8日目試合予定

本日のメインイベントは、センターコートの「コート・フィリップ・シャトリエ」ナイトセッション(日本時間6月1日3時45分開始予定)で行われるジョコビッチ対ナダルである。ビッグ3同士による夢のカードの実現、対戦成績はジョコビッチが30勝28敗とリードしているものの、全仏オープン限定ではナダルが7勝2敗でリードしている。

「(今大会での)最大のチャレンジになるだろう。準備はできている」と語るジョコビッチに対し、ナダルは「上のラウンドで世界No.1と対戦する夢を実現するためにやってきた。
可能な限り最高のレベルでプレーし、自分にチャンスを与えられるようにしたい」と全力を尽くすと語っている。59度目の対戦、日本では明け方近くの開始となるが、見逃せない試合である。余談となるが、フランス国内では全仏を中継するアマゾンプライムが、急きょこの試合を制限なしで誰でも視聴可能とする措置を取ると発表した。それだけの重要な試合というわけだ。

ズベレフ対アルカラスは、同コート第3試合で行われる。対戦成績は、ズベレフが2勝1敗でリードしているが、直近のATPマスターズ1000「ムチュア・マドリード・オープン」での対戦は、6-3、6-1でアルカラスが勝利している。
昨夜は、19歳のホルガー・ルーネ(デンマーク/同40位)が、第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同4位)を下すアップセットを起こしたが、アルカラスも同じ19歳。ズベレフを倒して準決勝進出を果たせるだろうか?

続いて日本人選手、本日から始まる車いすテニスでは、コート12第1試合で大谷桃子(かんぽ生命保険/同7位)が、第2試合では小田凱人(東海理化/同9位)が登場する。小田は、今回の全仏がグランドスラムデビュー。ジュニア時代、最年少世界ランク1位の記録を塗り変えている将来の世界ランク1位候補が、どんな試合をするかも楽しみである。

そして、コート6第4試合では、ジュニア女子ダブルスに、齋藤咲良(MAT Tennis Academy)/木下晴結(LYNX Tennis Academy)ペアが登場する。

■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)~6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート

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