東京『渋谷軍艦島展』1/15まで開催中_ 3Dデータで撮影&...の画像はこちら >>

長崎港から南西約18km、かつては海底炭鉱の島として栄え、良質な石炭によって日本の近代化を支えていた、海上に浮かぶ無人島―――軍艦島(ぐんかんじま)。

この軍艦島(端島 はしま)には、1960年代には5,000人以上もの人々が暮らし、埋め立てによる島の拡張や日本初の鉄筋コンクリート造による高層アパートの建築など、小さな島に当時の先端技術が集められていた。

しかし1974年、炭鉱が閉山をむかえると同時に無人島に。以来、建物は朽ち果て、現在進行形で劣化を続けている。

2015年には「明治日本の産業革命遺産」の構成資産のひとつとして端島炭坑が世界文化遺産に登録されたが、地理的・技術的理由からその保全は困難を極めている。

現在、上陸見学ツアーはあるものの、島の9割が立入禁止エリアであり、海上の天候によっては上陸不可な日も多く、かんたんにはアクセスできない“沈黙の要塞”だ―――。

『渋谷軍艦島展』ハビウル渋谷で1月15日まで開催中

東京『渋谷軍艦島展』1/15まで開催中_ 3Dデータで撮影&探索するバーチャル軍艦島の世界へいまこそ没入! 閉山50年、初のバーチャル軍艦島写真 by 佐藤健寿 で“沈黙の要塞”を時間旅行

東京『渋谷軍艦島展』1/15まで開催中_ 3Dデータで撮影&探索するバーチャル軍艦島の世界へいまこそ没入! 閉山50年、初のバーチャル軍艦島写真 by 佐藤健寿 で“沈黙の要塞”を時間旅行

東京『渋谷軍艦島展』1/15まで開催中_ 3Dデータで撮影&探索するバーチャル軍艦島の世界へいまこそ没入! 閉山50年、初のバーチャル軍艦島写真 by 佐藤健寿 で“沈黙の要塞”を時間旅行

そんな軍艦島(端島)を、バーチャル軍艦島で写真・体験型展示する『渋谷軍艦島展』が、1月11日から「軍艦島閉山50年」を迎える1月15日までの5日間限定で、渋谷文化村通りハビウル渋谷にて無料オープンしている。

今回は、共同で制作した軍艦島全土の3Dデータを利用し、写真家・佐藤健寿氏によって撮影された世界初の軍艦島バーチャルフォトグラフィー展示で構成。主催は渋谷軍艦島展実行委員会(HERITAGE DATABANK 、長崎市、産業遺産国民会議。

こうした展示は、世界遺産をはじめとする貴重な自然や文化を3Dデータ化して保存し、さまざまな企業・団体とともにそのデータを活用することで、保全活動に還元していくプロジェクト「HERITAGE DATABANK(ヘリテージ・データバンク)」の一環で、今回が第一弾。

3Dデータだからこそ撮影・探索できるバーチャル軍艦島の世界へ

東京『渋谷軍艦島展』1/15まで開催中_ 3Dデータで撮影&探索するバーチャル軍艦島の世界へいまこそ没入! 閉山50年、初のバーチャル軍艦島写真 by 佐藤健寿 で“沈黙の要塞”を時間旅行

東京『渋谷軍艦島展』1/15まで開催中_ 3Dデータで撮影&探索するバーチャル軍艦島の世界へいまこそ没入! 閉山50年、初のバーチャル軍艦島写真 by 佐藤健寿 で“沈黙の要塞”を時間旅行

東京『渋谷軍艦島展』1/15まで開催中_ 3Dデータで撮影&探索するバーチャル軍艦島の世界へいまこそ没入! 閉山50年、初のバーチャル軍艦島写真 by 佐藤健寿 で“沈黙の要塞”を時間旅行

巨大な廃墟として知られる長崎県長崎市の世界遺産・軍艦島は現在、上陸見学ツアーはあるものの、島の9割が立入禁止エリアで、海上の天候によっては上陸不可な日も多く、かんたんには近づけない。

近年では劣化の進行が著しく、文化遺産の保全や修復、観光などへの利活用は地方自治体にとって大きな課題に。

こうした背景のなか、新しい世界遺産保全を目指す「HERITAGE DATABANK」は、長崎市世界遺産室とともに最新の3Dスキャン技術によって軍艦島のデジタルアーカイブを実施。

ここに、バーチャルの世界にもうひとつの軍艦島が誕生―――。

『渋谷軍艦島展』では、そのデータを活用したさまざまな表現に挑戦。

写真家・佐藤健寿氏による「バーチャル軍艦島写真展」や、立入禁止エリアに上陸・バーチャル撮影できる「バーチャル軍艦島上陸展」、「バーチャル軍艦島解剖展」など。

「保全活動を、世界中の人や企業を巻き込んだワクワクするものに」

東京『渋谷軍艦島展』1/15まで開催中_ 3Dデータで撮影&探索するバーチャル軍艦島の世界へいまこそ没入! 閉山50年、初のバーチャル軍艦島写真 by 佐藤健寿 で“沈黙の要塞”を時間旅行

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初日には、長崎市 世界遺産室長 栗脇善朗氏、HERITAGE DATABANK 家泉洋平氏と小西慶氏らが駆けつけ、同展のみどころを説明。

「現在の軍艦島を3Dデータとして記録に残すだけでなく、さまざまな表現や体験としてみんなの記憶にも残していく」

「保全活動を、世界中の人や企業を巻き込んだワクワクするものに変えていく。それが、HERITAGE DATABANK が目指す「新しい保全」のかたちだ」

建築解剖展、写真展、バーチャル…各フロアの展示内容

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◆2F:軍艦島建築解剖展(展示)
軍艦島に現存する歴史的な建築群の一棟一棟を、3Dデータならではの表現によって解剖しデジタルアーカイブ。日本最古の鉄筋コンクリートアパートをはじめ、劣化が進む軍艦島の「今」を記録します。

◆3F:佐藤健寿氏 バーチャル軍艦島写真展(展示)
写真家・佐藤健寿氏によって撮影された世界初のバーチャル軍艦島写真の展示。
現実世界では機材が置けない、アングルが切れないなど、撮影不可能なバーチャルならではの軍艦島写真を展示。

◆4F:バーチャル軍艦島 撮影・探索コンテンツ(体験)
佐藤健寿氏が撮影に使用したバーチャル軍艦島の撮影・探索コンテンツを来場者も体験可能。
軍艦島の立入禁止区域に足を踏み入れて、自分だけの軍艦島をバーチャル写真で記録することができます。

―――『HERITAGE DATABANK』(ヘリテージデータバンク)は、「デジタルアーカイブ×クリエイティブデザイン」で、世界の貴重な自然や文化を保全し、新たなカルチャーを創り出すプロジェクト。

世界有数の3Dスキャン技術による、超高精細なデジタルアーカイブの実現と、メタバースやWEB 3.0時代における 3Dデータの新たな活用と体験の開発で、保全活動だけでなく、観光やエンターテイメントまでも、アップデートしていくという。

◆渋谷軍艦島展
開催場所:ハビウル渋谷
住所:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町26-6
アクセス:JR山手線・東京メトロ銀座線・半蔵門線 渋谷駅 徒歩3分
観覧時間:11:00~21:00

東京『渋谷軍艦島展』1/15まで開催中_ 3Dデータで撮影&探索するバーチャル軍艦島の世界へいまこそ没入! 閉山50年、初のバーチャル軍艦島写真 by 佐藤健寿 で“沈黙の要塞”を時間旅行

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