JR北海道は、富良野美瑛広域観光推進協議会と連携した「JRで行く 富良野・美瑛2026」キャンペーンを発表しました。最大のトピックは、1998年から28年間にわたり親しまれてきた観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」のラストランです。
本記事では、ノロッコ号の運行情報や札幌から直結する特急「フラノラベンダーエクスプレス」の詳細に加え、富良野駅からの観光周遊バスツアーなど二次交通の充実化、新登場の電子チケットなど、ラストイヤーを迎える夏の富良野・美瑛エリアの最新動向と観光のポイントを詳しく解説します。
28年の歴史に幕!「富良野・美瑛ノロッコ号」ラストイヤーの運行概要
1998年より富良野線で運転されてきた人気の観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」が、2026年をもってラストランを迎えます。牽引機関車の老朽化や修理に必要な交換部品の生産打ち切りが、引退の理由とされています。車内の大きな窓から北海道の雄大な景色を楽しめる列車として、28年もの期間、多くの利用者に親しまれてきました。
2026年の運行期間は6月6日~9月23日まで
▼運転区間は旭川⇒美瑛⇒富良野(下り)、および富良野⇒美瑛⇒旭川(上り)
(※期間中は「ラベンダー畑駅」が臨時開設!列車から直接アクセスが可能です)
▼“見どころ”は速度を落として運転し、車掌がそれぞれの地域の魅力を案内
美瑛~富良野間にある丘陵風景やラベンダー畑、田園風景などといった北海道ならではの見どころを、ゆっくりと鑑賞することができます。
また、時期によって牽引する機関車が「緑色」と「ラベンダー色」に入れ替わるのも注目のポイントです。
8月29日と30日には各駅での特別な体験が楽しめる「富良野・美瑛まんきつノロッコ号」が運転されるほか、最終日の9月23日は特別ダイヤで運行され、記念イベント等も予定されています。
乗り換えなしで快適アクセス!「フラノラベンダーエクスプレス」
札幌から富良野へ直通する特急「フラノラベンダーエクスプレス」も運行されます。
車両は261系5000代「ラベンダー」編成を使用し、全車指定席(5両編成)での運行です。1号車はフリースペースの「ラベンダーラウンジ」となっており、全車両にWi-Fiと全座席コンセントが完備され、移動時間を有効に活用できます。
運行区間は札幌⇒滝川⇒富良野(下り)、および富良野⇒滝川⇒札幌(上り)となります。ダイヤの一例として、下りは札幌 07:41発⇒富良野 09:44着など、観光に便利な時間帯に設定されています。
自由席はゼロ!「全車指定席」に注意!
2026年度のノロッコ号および特急フラノラベンダーエクスプレスは「全車指定席」として運行されます。乗車券のほかに指定席券(1,000円)が絶対に必要になるため、「現地に行ってから買えばいいや」と考えていると、満席で乗車すらできないリスクがあります。予定が決まったら、1ヶ月前の発売日に全国のみどりの窓口や「えきねっと」等で即座に座席を押さえましょう。
スマホで完結するおトクな「電子チケット」が新登場
今年から、富良野・美瑛エリアを含む道北地域が乗り降り自由になるデジタルきっぷ「北海道まんなかのんびり列車パス」が新発売されました。1日間用(3,300円)から3日間用(6,900円)まで選べ、手持ちのスマートフォン一つで専用WEBサイトから手軽に購入可能です。みどりの窓口に並ぶ手間を省き、スマートに美瑛の丘を巡りたい方におすすめです。
また、えきねっと限定の「特急トクだ値1」「特急トクだ値14」なども発売されていますので、お得なきっぷを活用して観光をお楽しみください。
富良野・美瑛などで駅から先の「二次交通」の取り組み強化
ノロッコ号のラストイヤーを見据え鉄道で訪れる旅行者のために、富良野や美瑛といった地域全体で、駅から先の「二次交通」を大幅に強化し、観光スタイル変革が模索されています。
JR北海道や富良野市などが連携し、夏季の観光需要が高まる時期に富良野駅を起点とした二次交通の選択肢を積極的に発信し、マイカーやレンタカーだけではない観光周遊の可能性を広げていくとしています。
具体的には、富良野駅を起点とする観光周遊バスや、タクシーによる貸切観光プランを積極的に告知することで、主要スポットを効率よく巡る移動手段として活用を促進していきます。
ふらのバスが運行する観光周遊バス「ふらの号 エンジョイコース」(おとな5000円、こども3000円、7月1日~8月11日の運行予定)は、富良野チーズ工房やドメーヌレゾン、カンパーナ六花亭などへ立ち寄る富良野駅発着のコース。また、「びえい号 パノラマコース」(おとな9000円、こども3000円、6月中旬から運行予定)はファーム富田や四季の丘、白金青い池などに立ち寄コースです。
美瑛では、美瑛駅から徒歩1分の「四季の情報館」を起点にして白金青い池や白ひげの滝などの人気観光スポットを巡る「美遊バス」が6月初旬~10月中旬で運行される予定です。
さらに、地域に点在するワイナリーや農と食の魅力をじっくり味わう「富良野・美瑛ワイナリーツアー」を展開するなど、マイカーに依存しない新しい滞在型の観光モデルへの移行が進められています。鉄道という基幹線と地域の二次交通が密接に連携することで、公共交通機関を利用した持続可能な観光地づくりが今後さらに加速していきそうですね。
ノロッコ号の雄姿を見られる最後の夏。
(画像:JR北海道、富良野市)
鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)



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