※2019年7月撮影
岩峅寺駅から3.3kmと平地から立山の山間部に入って駅間が長くなります。横江駅です。
駅前の砂利道を舗装していました。駅は県道6号線沿いですが、駅舎正面側からはストレートに入れませんでした。古い木造駅舎です。
1931年(昭和6年)開業なのでオリジナルでしょう。
駅舎の右側に駐輪スペースがあります。右にホームへの階段が見えます。駐車場はありませんが駅前は広いので短時間なら駐めても大丈夫そうでした。トイレは有りません。
駅舎内に入って出入口を振り返りました。看板の様に外は舗装工事をしています。右は出札窓口が板で塞がれています。左のベンチは少々汚れていたので坐るのを断念しました。
ホームへの出入口。
駅舎裏側はこんな感じです。
駅舎出入口からホーム。ホーム上の待合室には右が1番線、左は2番線と大きく表示されていますが手前側の2番線、レールはありません。元が島式ホーム1面2線だったということですね。
ホームに上がって岩峅寺駅・寺田駅方面をみています。富山と言えば「ますのすし」ですよね、駅名標に広告があります。
駅の歴史はちょっと複雑。1921年(大正10年)最初に開業した横江駅はこの駅ではありません。立山方面に600mほど進んだ場所にありました。この駅は、10年後の1931年(昭和6年)に尖山駅として開業。
1965年(昭和40年)この駅が横江駅に、600m先の横江駅は上横江駅に改称されました。
山を登ってゆく立山方面です。待合室の大きな番線表示。2005年(平成17年)にレールが撤去されていますから、表示は14年ほど、そのまま残されていることになります。駅の記憶として意識的に保存しているのかもしれません。そうだったらいいな、という思いをこめて。
駅名標。枠と下の広告に比べてキレイです。
木造の質感がエクセレントな待合室。窓枠も木造。ビューチフル!
ホームから駅舎の裏側。特異な屋根の構造がよく見えます。
90年近い風雪に耐えてきた木造駅舎です。レンタカーでの移動が難しいのですが雪の深い時期にもう一度観にきたいと思いました。
(写真・記事/住田至朗)