※2019年7月撮影
大庄駅から2.2kmで上滝駅。トップ画像の様に、県道35号線に面しています。
この駅も1921年(大正10年)に富山県営鉄道によって開業されました。でも駅舎は、オリジナルではなくて、1958年(昭和33年)の第13回国民体育大会富山大会の開催に合わせて改築されたものです。それでも築60年。右の平屋部分が駅っぽいですけど、左の二階建てはちょっと一般の住宅みたいですね。
駅舎に入ると待合室が広いです。陽光が差し込んで明るい。築66年の傷みが分かる壁面。作り付け木製ベンチ、置いてある木のベンチも良いです。タイル仕上げが1950年代風です。
平日7:00~20:00は駅員配置駅です。ICカード用自動改札も設置されています。駅員さんから200円の入場券を購入してホームに出ます。時刻は16:15。そろそろ陽の光が赤くなってきます。
駅舎を振り返りました。
駅舎からホーム、片側はバリアフリーのスロープになっています。以前は島式ホームで1面2線だった様ですが、駅舎側のレールは撤去されて時間が経っているのでしょう。屋根付き駐輪場や別棟のトイレがあります。ホームとの位置関係から1953年(昭和28年)に現在の駅舎が建てられた時には既にホームは単式化されていた様な気がします。
ホームに上がって駅名標。南富山方面を見ています。待合室がけっこう大きいんです。
待合室内部。
反対の岩峅寺方面。島式ホーム時代の線路跡に駐輪場とトイレが作られたという雰囲気ですね。
駅名標。1950年(昭和25年)には貨物の扱い量が、発送2100トン、到着は2300トンを越えていたと言いますから単純に日割りしても6トン弱/日という量です。
大庄駅方面は勾配標(写真では電柱の陰)があって20.パーミルの下りになっています。
次の大川寺駅はちょっと風変わりな駅舎ですよ~。
(写真・記事/住田至朗)