イングランド代表をエースとして牽引していたケイン photo/Getty Images
「もし私と同じ怪我なら……」
イングランド代表のエースはEURO2020の本大会に間に合わないのか。かつて同じ怪我を負った“ワンダーボーイ”は、FWに強行出場をしないよう勧めている。
EURO2020への出場が危ぶまれているイングランド代表のエース、それはもちろんトッテナムのFWハリー・ケインだ。ケインは現地時間1日に行われたプレミアリーグ第21節のサウサンプトン戦で、試合中に左大腿の腱を断裂する怪我を負い途中交代。長期離脱を余儀なくされており、現地では今季絶望、復帰はEURO2020本大会になるとも伝えられている。
しかし、ケインが完全復活を遂げるにはさらに多くの時間が必要だと、かつてリヴァプールなどで活躍した元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏は主張する。現役時代、多くの怪我に悩まされた同氏。その経験上、今回のケインの怪我は周囲の人々が感じているほど簡単に治るものではないとオーウェン氏は考えているようだ。
「ケインがハムストリングの腱を断裂したと聞いたよ。それはまさに私がやったことだ。もし本当に私と同じ怪我なのであれば、彼が4月に戻ってくるチャンスはないね。もし復帰できるというのなら、彼は“奇跡の男”である必要がある。私が覚えているのは『無理をすると再発する』ということだ。
自身と同じ怪我ならば、ケインはEUROへの出場を見送るべきと主張したオーウェン氏。後輩に自分と同じ轍を踏ませたくはないようだ。才能のある選手だけに、それを一度の強行出場で無駄にすべきではない。怪我に悩まされ続けたキャリアを歩んだと言っても過言ではないオーウェン氏。その言葉の重みは計り知れない。
はたして、ケインの復帰時期はいつになるのだろうか。
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