リヨンのデンベレ photo/Getty Images
トップチームでは出番を掴めず
大型補強を継続してきたパリ・サンジェルマンでは、クラブの下部組織出身選手がトップチームで出番を掴めない状況が続いている。
これはビッグクラブにありがちなケースだが、最近はパリからの逸材流出がかなり目立っている。
例えばリヨンのチャンピオンズリーグ・ベスト4入りに貢献した24歳のFWムサ・デンベレだ。
デンベレは8年間をパリ・サンジェルマンのユースで過ごしたが、そこからフラムへ移籍。2016年に移籍したセルティックでブレイクすることになり、今ではビッグクラブも注目するリヨンの点取り屋となっている。
優秀な選手ではあるものの、さすがにズラタン・イブラヒモビッチやエディンソン・カバーニらがいた2010年代前半のパリで出番を掴むのは難しかったか。
セルティックといえば現在も市場を騒がす22歳のFWオドソンヌ・エドゥアール、セルティックを経由してフランスのリールへ移籍した20歳のFWティモシー・ウェアもパリのユース出身だ。
どちらも能力は魅力的だが、やはりネイマールやキリアン・ムバッペらを追い越すのは難しい。
今年1月よりイングランド2部のリーズ・ユナイテッドでプレイしていた23歳のFWジャン・ケビン・オーギュスタン、昨夏に移籍したライプツィヒでアシストを連発した22歳のMFクリストファー・エンクンク。
アーセナルで即戦力MFとして活躍するマッテオ・グエンドウジ、忘れてはならないバイエルンでプレイする24歳FWキングスレイ・コマン。
逸材と騒がれながら昨年にボルドーへの移籍を決断した20歳のMFヤシン・アドリなど、振り返るとパリは次々と優秀な若手を輩出している。
今の大型補強路線が継続されるならば、下部組織出身の若手がトップチームで出番を掴むのは難しいだろう。出番を求めて他クラブへ向かう者も増えてくるはず。
輩出されている逸材は優秀なため、パリの下部組織の動きに目を向けているクラブも多いだろう。
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