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マンUを陰から支えるマタ photo/Getty Images

CLでも1試合しか出番なく

今夏にアヤックスからMFドニー・ファン・デ・ベークを加えたマンチェスター・ユナイテッドは、中盤のポジション争いが非常に激しくなっている。

攻撃面で違いを作れるMFではポール・ポグバ、ブルーノ・フェルナンデス、ファン・デ・ベーク、守備の強度を加えられる選手ではフレッジ、スコット・マクトミネイ、ネマニャ・マティッチと実力者が揃っており、指揮官オーレ・グンナー・スールシャールも毎試合中盤の構成には頭を悩ませていることだろう。



ただ、この議論にもう1人加えたいのが32歳のベテランMFファン・マタだ。マタは今季リーグ戦で4試合しか先発のチャンスがなく、やや影は薄い。しかし、チャンスメイクの能力ではポグバやブルーノ・フェルナンデスにも負けぬ天性の才能を持っている選手だ。攻撃面でブルーノ・フェルナンデスに依存しているところがあるが、マタならその問題を解消できるはず。

チャンスメイク力はマンUでもトップレベル もっと頼りたい32歳のテクニシャン

ライプツィヒ戦でも奮闘したブルーノ・フェルナンデス photo/Getty Images

ブルーノ・フェルナンデスの負担を軽減できる

今季のマタはここまでリーグ戦でのプレイタイムが320分と少ないが、それでもチームで3番目に多い8本のキーパス数(シュートに直結するパス)を記録している。35本記録しているブルーノ・フェルナンデスには敵わないが、マタもプレイタイムさえ与えられれば攻撃で違いを生み出せる選手だ。



マンUはチャンピオンズリーグ・グループステージで3位に終わったが、スールシャールはグループステージでマタを1回しか起用しなかった。それもグループの中では最も格下と考えられていたトルコのイスタンブール バシャクシェヒル戦の61分間のみだ。

ライプツィヒ、パリ・サンジェルマンといった強敵相手には守備を固めたところからのカウンターが有効と考え、マタよりもフィジカル能力に優れた選手を選びたかったのだろう。そのスタイルも有効だが、攻撃の流れを変えたい時にマタの力を頼ることも出来たはず。2-3で敗れた最終節のライプツィヒ戦もマタはベンチに控えていたが、最後まで声はかからなかった。

チェルシー時代と合わせプレミアでの経験が豊富なマタの能力を過小評価すべきではなく、チャンスメイクの部分ではブルーノ・フェルナンデスに次いで期待できる選手と言っても大袈裟ではない。
強敵との対戦でビハインドを負った際、スーパーサブ的な役割で中盤にマタを入れるのも悪くないはずだ。(数字は『WhoScored.com』より)