上位対決で決勝ゴールのカバーニ マンUの“背番号7”が見せる...の画像はこちら >>

ゴール取り消しがあったものの決勝点となる2点目をものにしたカバーニ photo/Getty Images

トッテナム相手の逆転勝利に貢献

現地時間4月11日に行われたプレミアリーグ第31節でトッテナムとマンチェスター・ユナイテッドが対戦しアウェイチームが1-3で勝利を収めた。

来季のチャンピオンズリーグ出場権をかけた戦いで両チームとも勝ち点3がほしい状況。

そんな状況も相まって、試合序盤から互いにコンパクトな陣形を保ちスペースもなかなか与えない緊張感のある展開が続く。

そんななかで前半途中にはエディンソン・カバーニがポール・ポグバのスルーパスから抜けだしゴールを決めるも、その直前にVARでスコット・マクトミネイのファウルが判定されゴールは取り消し。その後にソン・フンミンに先制点を許すなど、マンUにとっては嫌な流れが続く。

しかし、カバーニは前線からの守備のスイッチをいれるだけでなく、ゴール前では何度も動き直し味方のパスを引き出す動きを見せる。ボールがつながらなかった際には感情をあらわにするなどストライカーとしてのパーソナリティーの強さを見せていた。

それが報われたのが後半34分。
途中出場していたメイソン・グリーンウッドの右サイドからのクロスにダイビングヘッドで飛び込む。これこそカバーニと呼べる気持ちの入ったゴールでチームに勝ち越し点をもたらした。

その後、グリーンウッドにもダメ押しゴールが生まれたマンUが1-3で勝利。6失点を喫する屈辱の敗戦を喫した前回対戦からのリベンジに成功し、CL出場権を争うライバル相手に勝ち点差を広げることになった。

決勝ゴールのカバーニだが今季パリ・サンジェルマンからフリー移籍で加入、伝統の背番号7を託されたマンU1年目のシーズンで怪我もありながら、献身性や経験に裏付けられたゴール前での巧みな動き出しを武器にここまでまずまずの成績を残している。

また、ピッチ上ではマーカス・ラッシュフォードなどこれからのマンUを背負う選手たちへアドバイスを送る姿がみられる。
さらに34歳を迎えた今でもゴールを奪いにいく執念は健在で、ラッシュフォードやグリーンウッドなどはこのウルグアイ代表FWから学び、アタッカーとしてさらなる進化を遂げることを期待したい。

現行の契約では、カバーニとマンUとの契約は今夏をもって切れることになる。しかし、ストライカーとしてまだまだ健在で、ストライカーの生きた教科書と呼べるこのウルグアイ代表FWを来季の戦力に加え続けるのかはクラブにとって検討すべき問題である。

伝統の戦番号7を背負い、これまでの経験を活かしながらマンUの最前線で奮闘をみせるカバーニ。来季以降も赤い悪魔のユニフォームを着た姿がみられるのか。その動向からは目が離せない。