大藤の成長は著しい Photo/Getty Images
女子シングルスとダブルスの2冠に輝く
6月7日に行われたWTTコンテンダースコピエ女子シングルスで大藤沙月(世界ランク11位)が、優勝を果たした。大藤はシングルスの決勝に先立ち、四天王寺高校からの盟友で現在も日本ペイントマレッツのチームメイトである横井咲桜とのペア、通称「Wさっちゃん」で出場した女子ダブルスでも優勝し、2冠制覇を達成した。
しかもこの大会、準決勝で佐藤瞳、決勝で橋本帆乃香という世界でも屈指のカットマンを連続して撃破した。これもラゴスと全く同じ展開だ。中国の大手サイト『捜狐』は大藤の安定した試合ぶりに触れた上で、大藤・横井ペアの強さにも触れ、大藤個人並びに大藤・横井ペアがアジア卓球選手権に出場しないのは「実に不当」だとまで述べている。
また中国のSNSでは「カットマンへの対処が完璧だ」、「攻撃テンポが非常に速い」、「得点するまでの球数が少ない」、「中国選手が最も苦手とするバックハンドからの連続攻撃が強烈だ」とプレイの長点を述べた上で、「将来的に最も強敵となるのは張本美和だが、現時点で最も脅威を感じるのは大藤沙月だ」という意見が多く飛び交っている。辛口の中国ファンにその実力を余すことなく見せつけた結果、称賛の嵐と最大級の警戒の声が巻き起こっているのだ。
この優勝で世界ランクも11位と自己最高位である8位まであと一歩のところにまで上がってきた大藤は勢いだけでなく着実に実力を蓄えているようだ。ラゴスの優勝の際には、今後の修練によりどう成長していくのかはまだ未知数だという声が多かったのだが、今回の優勝で張本美和、橋本帆乃香を一気に飛び越して中国最大の敵と認定されるまでに至ったことが彼女の成長を端的に表している。
今後の国際大会、そして悲願の金メダルを狙う2028年のロサンゼルスオリンピックに向け、日本女子には力強い新戦力が1枚加わったと考えて良いだろう。

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