ナダルの2-0からの初黒星が意味するもの [全米オープン]

「何本ミスしたっていい。ナダルのようにベースラインからいくらでもボールを返してくるプレーヤーには、あれしか勝つ手段はない」とフォニーニが胸を張った戦略は、ナダルに「僕が負けたんじゃなくて、彼が勝ったんだ」と言わしめた。
 ハイリスク・ハイリターン……つまり「一か八か」だが、錦織圭(日清食品)が敗れた相手ブノワ・ペール(フランス)の戦い方も思い出される。ペールの場合はより奇をてらった〈一か八か〉だったが、相手の意表をつくようなプレーから「ミスを恐れる気持ち」を取り除けば脅威だ。そういえば錦織も「自分のプレーが悪かったというよりも、相手に好きなプレーをさせてしまった」と言っていた。追われる立場の者は、常にこの脅威にさらされている。 
 しかしそうはいっても、追われる立場の者が先に王手をかけた時点で、その脅威は一気に和らぐはずなのだ。強者は自信を強めて本来の実力を発揮しやすい状況になり、チャレンジャーのほうは意志も信念も多少は揺らぐだろう。しかしフォニーニはそうならなかった。まだ逆転できるという自信がなければ、第3セットからのあの神がかった気迫のプレーはできない。「クレーコート・キング」と呼ばれてきたナダルに今年クレーで2度も勝ったという実績、その戦いの中で自ら得た敵の衰えや弱点に関する情報に裏付けされたものだろう。
 相手がビッグ4だとかナダルだとかいうだけで生じていた〈メンタルバリア〉は、いったん溶け始めると早い。実際に手柄を得た者以外の者にまで、「彼ができるなら」と連鎖していくからだ。

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