![台湾に1勝2敗で敗れ世界への挑戦権を逃す [フェド杯アジア/オセアニア1部]](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FThe_tennis_daily%252FThe_tennis_daily_114519_1.jpg,zoom=600,quality=70,type=jpg)
日本はタイとのグループリーグ最終戦でタイトゲームを制し、辛くもグループリーグ・プールAを首位で通過したが、対する台湾はプールBを3戦全勝で突破。いずれの試合もシェイ・スーウェイ&チャン・カイチェンのシングルスにチャン・ユンジャン/チャン・ハオチンの姉妹ダブルスという不動のオーダーで中国、カザフスタン、韓国を退けてきた。
迎えた決勝、日本はシングルス2で奈良くるみ(安藤証券)の起用に踏み切った。ウズベキスタンとの第1試合開始直後に内転筋を痛め、この2日間は休息に充てていたが、当初の想定よりも症状は軽かった。何より、奈良自身に期するものがあった。「シングルス2として初戦で勝利をもたらすのが役目だったのに…。不甲斐なかった」
鮮やかに復活した奈良はチームに1勝をもたらした
思えば昨年のアジア/オセアニア予選でも、大会2日目の試合前練習で腰を痛めながら、決勝で復活。大逆転の試合を演じてチームの勝利を決定づけている。そして、この日も奈良は、見事にチームへ勝利を運んだ。
もちろん左足に不安は残る。無理はできない。それだけに、「シンプルに考えてプレーできた」。ショットの精度に苦しむチャン・カイチェンを左右に振り回して次々とエラーを引き出し、第1セットを6-1であっという間に奪う。第2セットに入り相手が鋭さを取り戻してくると、変化をつけながらもミスなくつなぎ、チャンのアタックをカウンターで切り返していく。1-3とリードを奪われるも、そこから3つのブレークを重ねて6-4でゲームを締めくくった。