ビンラディンは死んでいるのに生きている!?  「陰謀論」 ~その矛盾と危険性~

 海外の科学雑誌に掲載された記事の翻訳を中心に現代科学の最先端を伝える雑誌『日経サイエンス』(日本経済新聞出版社)の2月号では「だまされる脳」という特集が組まれている。脳科学や心理学などの知見を元にして語られる「プラセボ効果の脳科学」「サブリミナル効果の真実」......など科学ファンだけでなくとも興味深いものだろう。

 その中の「超常現象が見える理由」という記事では「幽霊がなぜ見えてしまうのか」といった問いに対して、人間の脳が生み出す強い認知パターンが強く影響しているという。簡単な例をあげるならば

(∵)

 こんな記号の集まりを人間の脳は「人の顔」のように認識してしまうというのだ。これもまた強力なパターン認知能力のひとつだ。このパターン認知能力によって、人はさまざまなもの(壁にできたシミや、ヒザにできたシワ、あるいは火星の人面岩など)に顔を見いだしてしまう。こうした現象は「パレイドリア」と呼ばれ、多くの心霊写真もこの効果によって「錯覚」されているのだ。

 今回の特集では、個人的に「陰謀論をなぜ信じるか」という記事に期待していた。これまで陰謀論関連の書籍を何冊も読んできていたが、認知科学や脳科学の立場から陰謀論信者の心理メカニズムが説明するものには出会わなかった。なので、そうした新たな切り口からの説明があるのでは・・・と思っていたのだ。

 が、これは残念ながらちょっと期待はずれだった。筆者であるS. ファン・デア・リンデンは、陰謀論を信じるメカニズムを解明するというよりも、陰謀論信者の傾向や陰謀論がもたらす社会的な影響にフォーカスを当てている。根本的な陰謀論の原因について語ったものではない(記事の原題は『What a Hoax(なんというでっちあげなんだ!)』。ちょっと編集部のミスリーティングを感じてしまう)。


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