SETI(地球外知的生命体探査)というプロジェクトをご存知ですか。これは地球外生命体による宇宙文明の存在を探す取り組みで、1960年代から行われています。現在主流の方法は電波望遠鏡で受信した電波を解析し、それが地球外生命体から発したものかどうか調べるというものです。これまで成果はありませんが、最近は電波の受信だけでなく地球から信号を発信するなど、積極的な取り組みは続いています。
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■エリート層の教養が不十分!?
しかし、そんなプロジェクトに冷水を浴びせるような研究が、今月7日に「Daily Mail」で報じられました。スペインのカディス大学で神経心理学を研究しているガブリエル・デ・ラ・トーレ教授によると、人類は地球外生命体とコンタクトする資質を持ち合わせていないため、まだ「未知との遭遇」をするべきではないそうです。...一体どういうことなのでしょうか。
今年発表された研究においてデ・ラ・トーレ教授は、人々の一般的な教養の無さや宗教的な影響の強さが、異星人との接触を対応できないものにしていると主張しています。人々は日常的な問題について過剰に気にかけ、地球という大きな視点を失っているというのです。
実際に質問調査もしています。アメリカ、イタリア、スペインの学生116人に対して、「信教」、「環境に関する意見」、「宇宙に関する知識」、「日々の活動」、そして「問題意識や注意していること」の5つの分野にわたり質問をしました。なぜ対象が学生なのかというと、将来政治家や科学者になりうる人材の様態を知りたかったためのようです。