出会いは偶然ではなく、DNAレベルで選んでいた! 友人は自分と似たDNA構造をしていることが判明

 これは、友情こそが人類の進化において大きな役割を果たしている可能性があるということを示しているそうだ。3万年以上にわたって、似た遺伝子を持つ者同士が同じコミュニティを形成することで、人類は一番早い進化の仕方を遂げて来たのだとファウラー教授とクリスタキス教授は指摘する。「我々が今後議論すべきは、友情が先か、遺伝的類似が先なのかという点です」と付け加えた。


■友人関係の動きは社会全体の構造を予測することができる

 アイデアを世に広めることを目的とするアメリカの非営利団体「TED」が開催した講演会で、この2人の教授は、友人関係のネットワークをより大きな視点でみることにより、社会全体の様々な予測につながると示唆している。

 友人関係を含む様々な人間関係が、極めて似た遺伝子構造を持つ人の集合体であるということは、ある集団でランダムに選んだ1人がインフルエンザに感染したとすれば、その友人、そしてまたその友人に感染していく確率は見知らぬ人よりも高いことになる。これを社会ネットワークに当てはめることで、伝染病の発生に対し、より迅速な警告を出すことができるようになるのだ。これは、実際に2009年の3月に発生した新型インフルエンザの発生の際に、医療機関より16日もはやく警告を出すことに成功している。

 ファウラー教授は、「友人関係を広げた社会ネットワークにおいて、伝染病などの細菌だけでなく、習慣や情報、流行などがどう伝わって行くか予想することができます。これは、SNSと同じような拡散の仕方といえるでしょう。つまり、影響力のある人物(友人の多い人)を探すことが重要になってくるのです」と語った。

 さらに、この研究は貧困地域における医療の分野でも威力を発揮するという。
「多くの人にランダムな予防接種をするのではなく、より友人の多い人に予防接種のワクチンを打つことで、アフリカなどの予算が限られた医療現場では効率的なのです」と、研究の有望性について述べた。

 TwitterやFacebookなどのSNSが爆発的に浸透している今、何気なくつきあっている友人との間に遺伝子的なつながりがあるのかと思うと、なんとも神秘的な感じがする。
(アナザー茂)

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