死の過程を体験する! 火葬場体験アトラクションが登場!! =中国

死の過程を体験する! 火葬場体験アトラクションが登場!! =中国

 科学や医学の進歩により、人間の寿命は昔と比べると延びているのは間違いない。そして全世界共通ではないものの、人類の暮らしは豊かに、そして便利になりつつある。しかし、それによって日常生活の中で人と人との繋がりが希薄化し、我々人類は命の尊さや人生の意義を忘れがちになってはいないだろうか? そんな現代社会に一石を投じるようなアトラクションがある事が8月12日付けの「THE TELEGRAPH」に掲載されている。

【画像は、コチラ→http://tocana.jp/2014/08/post_4722.html】

■火葬場で焼かれ、子宮から復活!?

 このゲームは死んでいく感覚を疑似体験出来るよう、何ともドラマティックな特殊効果を使用していると「CNN」は報じている。ゲーム参加者は死を避けるべく、一連のゲームをお互いに競い合うそうだ。そして敗者は本物の火葬を体験するのだが、熱風や光の投影などを使用した本物さながらの火葬場の火葬炉に横たわらなくてはならない。

 そして火葬を終えたゲーム敗者は次に「復活」を疑似体験するために、柔らかい子宮のようなカプセルに入れられるのだ。

 では勝者は火葬を逃れるかと思いきや、そうではないようだ。このゲームのクリエイターであるディーン・ルイ氏は「勝者も死ななくてはならないのです。どの様な状況を生き抜いたとしても誰もがいつかは死ぬのですから」と語った。

 そしてこのゲームの共同クリエイター、ホワン・ウェイピーン氏とディーン氏はゲームを作るための調査の際、実際に炎のみを停止させた火葬炉に自ら入ったのだ。ホワン氏は「ディーンが先に火葬炉に入ったのですが、その様子を外から観察するのはとても緊張しました。」と述べている。彼は更に「段々と熱くなり息が出来ず、ここで死んでしまうのだと思いました」とも言っている。このゲームセッションは中国語で行われる。参加費用は約4千円と思ったよりも安く死を体験出来るようだ。ちなみにこの「死後シミュレーション」は上海市黄浦区(Huangpu District)にあり9月からオープンする。残念ながら今のところナレーションは中国語だけであるという。

■奇妙なゲームが出来るまでの道のりは長かった

 それでは何故2人はこのようなゲームを作り出したのか。以前のホワン氏は、収入に恵まれた仕事に就いていたが、やり甲斐のない仕事を続けているうちに人生や命について考え込む自分に気づいた。その後心理学を学び2008年に四川省を襲った地震の際ボランティアとして働いた後、腫瘍の治療を専門とする病院で末期の患者達を支援する団体「ハンド・イン・ハンド」を設立する。

「中国の経済成長のおかげで私は裕福になりましたが、どの様に恵まれた暮らしを送ればいいかまでは教えてはもらえませんでした。私は全てを失ってしまったのです」そしてディーン氏は「死や生きる事」の意味について、生命について精通した異なる宗教の人々と語るようになったのだと言う。

 そして「その生活を2年程続けていたのですがある時、『このまま受身でいるよりも自分で何かできないだろうか?』と気づいたのです」とも言っている。

 そこから彼らはクリエイティブな企画に資金調達を行うアメリカの民間企業、キックスターターの中国版である「jue.so」というウェブサイトに計画を実行する為に応募したところ、3ヵ月で何と約670万円が集まった。

「実は中国では多くの人が死に対して興味を持っている事が分かったのです」とホワン氏は言う。「私達は死についての理解が足りない事から死への恐怖に圧倒され、動揺してしまうのです」ともディーン氏は語る。彼はこの「死を疑似体験する事で"命について学ぶ"」ことを提供したいと願っているそうだ。そして「死は逃れられない運命」という事実に人々が向き合えるように手助けもするつもりだと話す。

■まだまだある! 「死」のアトラクション!

 今年の上旬、上海にある「リンシン・カルチャー&コミュニケーション」という会社が希望者の葬式を実際に行う事で、死を体験出来るサービスを始めたと「チャイニーズ・デイリー」紙が報じている。

 このイベントでは参加者が、死者が身につける白装束を着用し、ストーリー仕立ての部屋を一つずつ通っていくという仕組みだ。その中の一つに、我々が人生の中でいかに些細な事に執着し、しがみついているかを説くビデオが上映される。そして次の部屋へ進むとそこには黒い棺が並んでいるのだ。悲しげな音楽が流れる中、「最後の言葉」という遺言を書き、その後それぞれに棺へと入る。「転生」して再び開かれるまでこれらの棺は静寂の中で5分間閉じられたままになり、参加者は暫し"死"を味わうのだ。

 その他にも「ロサンゼルス・タイムス」によると、死を体験できるアトラクションは中国が初めてではなく、韓国には「棺の学校(Coffin Academy)」があるという。ここでは約2,500円で棺に横たわり手を胸の上で組み、10分間目を閉じているのだそうだが、このアトラクションを取り仕切っている元保険会社勤務のジュイン・ジュン氏は「全くの暗闇の中、死への恐怖に向き合いながら、それぞれの後悔や悲しみなどの感情を今一度、考えてもらうために独り暗闇の中に取り残されるように演出しているのです」と語っている。

 世界中で内戦や自然災害、殺人ウイルスの流行により日々、尊い命が失われている。これらのアトラクションを不謹慎だという声もあるかもしれない。しかしこの世に生まれた以上、必ずやってくる死を恐れるのではなく、真摯に向き合いながら一日一日を大切に過ごしてゆく事が出来たなら、私達を取り巻く環境は大きく変わるのではないだろうか。今回紹介したアトラクションを作り出した人達はそんな思いでそれぞれのビジネスに取り組んでいるのかもしれない、と思うと応援したくなるけれど、火葬炉の中で熱風に煽られるのはちょっと勘弁してもらいたいと考えてしまうのだ。
(文=清水ミロ)

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