人類念願の「エラ呼吸」がついに実現!? 酸素を集めて放出する、夢の新素材が開発される!

人類念願の「エラ呼吸」がついに実現!? 酸素を集めて放出する、夢の新素材が開発される!

 映画『007』シリーズには、様々な秘密のアイテムや武器が登場してガジェット好きを喜ばせてきたが、その中でも特筆すべき「便利グッズ」だったのが、小型の酸素ボンベ(リブリーザー)である。スティック状のこの機器を口に咥えるだけで、水中でも呼吸ができるという、ダイバーには夢のようなガジェットだが、残念ながら映画の中のフィクションであった......。しかし! 先頃この"水中呼吸"を可能にする新素材が開発されたというニュースが報じられて注目を集めている。

【その他の画像はこちらから→http://tocana.jp/2014/10/post_4973.html】

■空気中の"160倍の密度"で酸素を封じ込めて保存

 医学情報サイト「Phys.org」などが伝えるところによれば、南デンマーク大学の研究チームが大量の酸素を吸収して保存する新素材を開発したということだ。

 研究チームが先頃発表した論文によると、この新素材はコバルトを主成分にして開発された結晶体で、空気中の160倍の密度で酸素を封じ込めて保存できるという、まさに夢の素材だ。また、酸素が必要な時には熱などを用いて放出させることができる。

「この素材は酸素に反応するとともに、酸素の容器にもなります。この素材を用いて私たちは酸素を集め、保存し、持ち運ぶことができるのです」と研究チームのリーダーであるクリスティン・マッケンジー教授は語る。

 教授はさらに「この素材は酸素を吸収して放出する過程を、性能を損なわずに何度も繰り返すことができます」と、素材が持つ優れた耐久性についても強調している。今回の開発は、肺疾患の治療などの医療面のみならず、スキューバダイビングの技術革新にも繋がるという。

■人類念願のエラ呼吸が実現!

 部屋中の酸素を「スプーンひと匙」ほどに集約できるというこの新素材は、空気中のみならず水の中でも運用できるということだ。

「この素材をほんの少量だけ携えて海に潜れば、周りの水から酸素を吸収してダイバーに供給することができます」と語るマッケンジー教授だが、もし実用化されれば、まさに『007』の世界が実現されることになる。映画ファンを魅了したジェームス・ボンドの海中アクションは、もはや映画の中だけの絵空事ではなくなったのだ。

『ドラえもん』のひみつ道具でも「エラ・チューブ」という鼻の穴に詰めるタイプのガジェットあるが、この新素材を使った"水中呼吸"機が「007型」になるのか「ドラえもん型」になるのか、あるは全く別の形状になるのか、今からとても楽しみである。
(文=仲田しんじ)

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