世界でも体臭がキツくない民俗だといわれる日本人は、欧米人よりも体臭に対する意識が低いのではないだろうか? しかしながら、この体臭に驚くべき秘密が隠されていることが米の研究で明らかになった。なんと、「人は、自分と似た政治観をもつ人の体臭に惹かれる」というのだ。
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■政治的信念によって体臭が異なる!?
ブラウン大学による実験では、まず18歳~40歳のボランティアのうち、政治的に正反対な思想を持つ男女を、それぞれ極左翼10人、極右翼11人として選出。
次に、無香料石鹸で体を洗ってもらい、24時間、脇の下にガーゼパットを挟んでもらうよう指示した。この間、禁酒禁煙でデオドラントの使用は不可。その後、彼らの脇汗が染みこんだガーゼパッドをサンプルとして冷凍保存した。
一週間後、政治観によって分けられた125人の被験者に各サンプルを嗅いで評価してもらったところ、なんと自分と政治観が近い人間の匂いほど「魅力を感じる」と評価し、逆に遠い人間の匂いほど「魅力を感じない」と評価したのだった。つまり、右翼には右翼の、左翼には左翼の独特の匂いが存在し、政治的信念によって体臭が異なることが明らかになったことになる。
アメリカン・ジャーナル・オブ・ポリティカル・サイエンス誌に論文を発表したローズ・マクダーモット博士は、この結果について体臭と政治観の間に関係性があるとした。そして、匂いを通じて潜在的な仲間と繋がり合える手段に利用できるかもしれないと論じている。
また、博士はこの発表で「パートナーと政治的に意見が一致しているかどうかは生理学的、性的にも直接影響が出てくる問題。夫婦であれば子育てにも関係してくる」と言及している。なぜならば、お互いの政治的価値観が近ければ、子どもが大人になるまで離婚することなく一緒に子育てをまっとうできる可能性が高くなるから、というのだ。
■体臭は政治だけでなく恋愛にも影響
また、この実験とは別にスイスのベルン大学で行われた研究も興味深い。報告によれば、異性の体臭に惹かれるとき、その相手と自分とは「最も配列の異なるタイプの遠い遺伝子」を持っている可能性が高いとされるのだ。通称「恋愛遺伝子」と呼ばれる「HAL遺伝子」がそれで、人間の身体からフェロモンとして分泌されている。
前出の実験とは違い「人は自分と異なるHAL遺伝子をもつ人の体臭を魅力的だと感じる」となるわけだ。いずれにしろ、相手の体臭が「いい匂い」と感じるなら、お互い相性抜群ということになるのだろう。テニス部の先輩の汗の匂いに胸キュンならいいが、外回りから戻った営業の彼の体臭にドン引きしてしまうようでは、その恋、割と波乱万丈かもしれない!?
(文=佐藤Kay)
右翼と左翼は体臭で区別できることが判明!? 研究論文「人は自分と似た政治思想をもつ人の体臭に惹かれる」
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