世界で最初に産業革命を果たし、資本主義をリードしてきたイギリスだが、実はもう一つの顔を持っている。超常現象や超能力を信じる国民が多く、UFOやUMA、そして幽霊の話題が日々メディアを賑わせる"オカルト大国"なのだ。そんなイギリスから、またもや私たちの度肝を抜くニュースが届けられた。なんと現地で、"催眠術を駆使する犬"が活躍中であるというのだ!
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■犬に見つめられるだけで......
「The Daily Mail」が今月10日に報じたところによると、世界でただ一匹の、人間を催眠状態に導くことができる犬の名はプリンセスちゃん。4歳の黒いジャーマン・スピッツだ。飼い主は、ウェスト・ヨークシャー州リーズに住むクリスティーナ・レノンさん。ちなみにクリスティーナさん自身も、3人の子どもを育てながら、催眠療法士として活動している。
プリンセスちゃんにじっと見つめられるだけで、人々は皆、気を失うかのようにして催眠状態へと導かれてしまう。このような能力について飼い主のクリスティーナさんは、
「どんな犬にも備わっているものではありません」
「良くしつけられた、おりこうさんの犬にしか降りてこない能力です」
と語っている。ただし彼女によると、催眠術にかかるということは、酔っ払うのと同じようなものであるため、"効きやすい人"と"効きにくい人"がいるとのことだ。現在、プリンセスちゃんとクリスティーナさんは国内の大学をまわり、新人歓迎会の場などで能力を披露し続けており、すでにショーを始めてから2年が経過したという。
■催眠術犬は過去にもいた!
実は"催眠術を駆使する犬"は、プリンセスちゃんが世界初の存在ではなかった。最初に犬が持つ不思議な力に気づき、飼い犬オスカー(黒いラブラドール・レトリーバー)とともに催眠術ショーを始めたのは、クリスティーナさんのおじ(65)だったという。
そして、おじが健康上の理由でリタイアした後、催眠術ショーを引き継いだのが、それまで照明や音楽を手伝ってきたクリスティーナさんだ。やがて彼女は、自分自身の飼い犬であるプリンセスちゃんの不思議な能力を見出し、現在に至るというわけだ。
■懐疑派の見解は?
「犬がこんなことをできるはずがないと言う人も多いです。(プリンセスちゃんは)本物の犬ではないと疑う人さえいます。しかし実際に目にすれば、驚いてしまうのです」
クリスティーナさんがこう語るように、プリンセスちゃんのショーに懐疑的な人々も少なからず存在しているようだ。「犬の気持ちが分かる」と自称する"犬心理学者"、スタン・ローリンソン氏は、「The Daily Mail」紙の取材に対して、次のように語っている。
「犬は、人間に深い安らぎを与えることはできますが、催眠術をかけることはできません」
「一緒にいる女性が、自分の動きや声のトーンなどを通して催眠術をかけているのでしょう」
ステージ上で完全に主役として振舞い、人々の注目を集めることを好むプリンセスちゃんだが、その能力は果たして本物なのか? これが仮にクリスティーナさんの催眠術だったとしても、大人の男女がバタバタと催眠状態へと導かれてしまう光景は圧巻としか言いようがないが、さて、あなたはどう感じただろう。
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