世界初の子宮移植ベビーが誕生! 医療技術の発達はここまできた!

世界初の子宮移植ベビーが誕生! 医療技術の発達はここまできた!

 女性の身体には新しい命を宿し、生み出すという機能が備わっているが、それはすべての女性に当てはまるわけではない。様々な事情で妊娠・出産が困難な状況下にある女性も多く存在する。今回は自ら妊娠・出産を望む女性に、希望を与えるかもしれないニュースをお伝えしたい。

【その他の画像と動画はこちらから→http://tocana.jp/2014/12/post_5364.html】

■全世界でたったの3例! 奇跡の赤ちゃん

 12月2日付の「Daily Mail」によると、世界初となる実の母親から子宮の移植を受けた2人の女性が先月、無事に出産した。1人は約2,500gの男児の母親となった29歳のスウェーデン人女性で、先天的に子宮を持たずに生まれてきた。もう1人は約2,700gの男児を出産した34歳の女性。彼女は20代で癌を患い、子宮を摘出していた。2人の男児はスウェーデンにて予定よりも1ヵ月早く帝王切開で生まれたが、その後の経過は良好で、現在はそれぞれの母親の家で過ごしているという。ちなみにこの2人は子宮移植を受けて成功した9人の女性のうちの2人であるが、残りの女性たちも後に続くことが期待されている。

 これに先立って今年の9月に36歳の女性が同じくスウェーデンにて、世界初の子宮移植により1,800gの男児を出産した。予定日より2カ月早く生まれたこの赤ちゃんは「ヴィンセント」と名づけられ、元気に育っているようだ。彼女へ子宮を提供したのは夫の親友の母で、現在はヴィンセント君の後見人にもなっている。

■子宮移植のこれまでと未来への展望

 スウェーデンのヨーテボリ大学教授であり、医学博士でもあるマット・ブレンストロム氏は1998年に癌を患った若い女性から子宮を摘出した際、その女性から提案されたのが始まりで子宮移植の研究を始めた。ブレンストロム博士が率いるスウェーデンのチームは15年という年月を移植の研究と技術の習得に費やした。以前、トルコとサウジアラビアでも子宮移植が行われたが、この時は妊娠は実現しなかった事から、ヴィンセント君が世界初の「子宮移植ベビー」となったのだ。

 この事は当然世界中で話題になり、特に何らかの事情で子宮がない女性が約15,000人いるイギリスでは特に注目を集めているようだ。スウェーデンのチームは、生存しているドナーから子宮を提供してもらう事が最善と考えているのに対し、イギリスにある子宮移植のサポート団体代表のリチャード・スミス氏は亡くなったドナーからの移植がより良い方法だと考え、イギリス国内で移植を行う準備を始めており、国内の一例目は早ければ来年の夏に実現するのでは、と語っている。さらに、イギリス人工授精協会(BFS)のアラン・パーシー氏は「手術の成功率は新しい技術としては非常に高く、このまま進めば代理出産というシステムに大きな影響を及ぼすことになるかもしれません」と述べている。

 現在、妊娠・出産を無事に終えた母子たちは共に健康であるが、この移植に関するこれから先の大きな懸念材料となっているのは、移植した子宮が受精から出産まで耐えられるかどうか、そして早産による未熟児や流産というリスクに向き合わなくてはならないという点である。

■「素晴らしい!」「何故そこまでやる?」飛び交うコメント

 ではこのニュースを目にした人々の感想はどんなものだろうか。

 アメリカの大手報道局「CNN」には130を越すコメントが寄せられているが、「素晴らしい発見だ!」「奇跡としか言いようがない......」「皆が幸せになるよう、神に祈ってるわ!」「何て可愛い赤ちゃんなんだ!」と肯定的なものに対して、「これって神の意思だろうか......」「何だか気持ちが悪いよ」と困惑を表したもの、さらには「どうやら一部の女性はどんな手を使ってでも孫がほしいようだね」「養子をとればいいだけの話じゃないか。時間と金の無駄だね」と否定的なものも多く見られた。

 その中でも特に気になったのは、実際に先天的疾患により子宮を持たずに生まれたという20歳の女性からのコメントで「私がもう少し大人になって"子どもが欲しい!"と思う頃にはこの技術が確立されて、もっと世に浸透していることを願うわ!」という期待が含まれたものであった。

 しかしながら、医療技術の進歩が人類にもたらす影響は光ばかりではない。この技術を利用しようとする臓器密売ネットワークによって、犠牲を強いられる女性が出現する可能性は否めない。また、トカナでも常に議論の対象としている「人間と肉体」そして「人間の在り方」について今一度考え、臓器移植が抱える道徳的ジレンマに向き合う必要も出てくるだろう。さらにオカルト的にいえば、臓器移植による「記憶転移」にも目を向ける必要がある。仮に強い記憶を持った子宮を移植した場合、母親と父親以外の情報が子どもに伝わるケースが出てくるのではないだろうか? 生まれた子どもが臓器提供者の性格や特徴に似てくる可能性もないとは言いきれない。

 とにかく、これからの研究の行方や、既に生まれた子どもたちの成長から目が離せない筆者である。
(文=清水ミロ)

※画像は「YouTube」より

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